BluetoothオーディオレシーバーAUKEY BR-C1用の壁面マウンターを製作
2019/11/01
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2019/11/01
BluetoothオーディオレシーバーAUKEY BR-C1というものがあります。
これはヘッドフォン端子のないiPhone内の音楽を、古いカーオーディオなどで聞きたい場合などに重宝するもの。
無線で送って有線で受けるために使うものです。
自宅の風呂にある埋め込み式のお風呂スピーカーが3.5mmステレオミニジャック入力のみの対応である一方、最近自宅で使うスマートフォンがすべてiPhone 7 Plus以降になり、ついに旧来のヘッドホン端子搭載機が駆逐されてしまいました。
変換アダプターを使ったり、いちいちこのBR-C1を設置してお風呂スピーカーに接続するのが面倒になったので、BR-C1を壁面に固定することを考えました。
常設のためできるだけ小綺麗に、見た目の違和感をなくすために、風呂の換気装置や照明のスイッチに並んでも無理のないデザインの壁面マウンターを作ることにしました。
まずはBR-C1の採寸から。デジタルノギスで寸法を測り、ラジアススケールで角丸部分のRを推測。
採取した寸法情報を元にFusion360で作業をし、結果こんなデザインに。
謎部品 pic.twitter.com/DdNKClcujF
— moyashi (@hitoriblog) October 28, 2019
最初は縦型で考えていたので天地のRを違えて作ったのですが、足元にある引き出し型の収納と干渉することに後から気付き、取り付け位置を変えるために横型にした関係で左右非対称という気持ち悪いデザインに……。
3Dプリンターで出力するとCAD上の寸法より外形は大きく、穴などは小さくなるため、それを考慮して設計します。
Fusion360でデザインしたものをSimplify3Dでスライスし、3DプリンターのANYCUBIC MEGA-Sで出力。
まだANYCUBIC MEGA-S付属のフィラメント、白のPLAを使っているのですが、このフィラメントが悪いのか汚れた感じの色で出てしまうのが気になりつつも、出力自体は問題ないので寸法の確認。
BR-C1は所定の場所に問題なく収まるし、摺動するボタン部分はCAD上のオフセット0.3mmでOK。蓋は0.3mmのオフセットで作ったところ緩すぎたので、0.2mmのオフセットで作り直し、いい感じの嵌合具合に。
取り付け場所にあてがって「まあこんなもんでしょ」と自己満足。
先述のように、使ったフィラメントはANYCUBIC MEGA-S付属の白のPLA。ANYCUBICの純正品であろうと思います。
PLAは「塗装ができない、塗装ができない」と脅されることが多いので身構えていたのですが、100円ショップに売っていたアルキド樹脂の塗料を試しに刷毛塗りしてみることに。
結果、安物の筆から抜けた毛が塗り込められる、塗りがヘタすぎてムラムラなことは置いておいて普通に定着するので拍子抜け。
塗り分けをしようと思うと積層痕沿いに流れたりして困難であろうとは思うのですが、1色全塗装なら問題なさそう。
それに気を良くして、100円ショップで今度はラッカースプレーを購入。
プライマーなしに二度噴き付けてみるも、弾いたり、下地の例の茶色い汚れ状のムラが透けて見えることもなく問題なさそう。
塗装によるリカバリ成功と見てよさそう。
壁面への取り付けはどのようにするか? いろいろ考えて前面から画鋲で固定することにしました。
この画鋲の直径は10.5mmというのが規格のようです。余裕を見て直径11mmの凹みを四隅に設けました。
鋲の通る穴を少し大きめにしたので少しガタガタしますが、軽いものを取り付けるだけなので強度は問題なさそうです。
ややクリーム色がかった他のパネルと比較して純白なのが気になります。気が向いたらリペイントしようと思います。
前面にケーブルを吸い込ませるスペースを設けました。
ケーブルは下から出すようにしました。
意外に苦労したのが短く白い3.5mm両端ステレオミニプラグのケーブルが存在しないこと。
結局100円ショップで白いステレオイヤホンを二つ買って、プラグ同士をつなぎ合わせてケーブルを作りました。
画鋲の上に目隠し蓋をはめ込んで完成です。
より拘るならケーブルをキレイに這わせるモールを作ることですが、それも折を見てやってみましょう。
やってみました。目立たなくなるような形状のモールを作って両面テープで貼ってみました。
ちなみに筆者はCADに関する知識皆無の状態から下掲の入門書の頭1/3しか読んでいませんが、これぐらいのものは意外と作れるものです。