ランニングのペース維持に音楽のテンポ調整アプリが役に立つ
2019/11/12
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2019/11/12
太ったので最近またランニングを再開しました。
重いけどiPhone 7 Plusをアームバンドに入れ、イヤーフックを装着した第2世代AirPodsと組み合わせ、アプリはRunKeeperを使用。
1日5kmの周回コースを走っています。
走っている時間も何かインプットをと、ごりゅごcastや、AUDIO GALAXYなどのpodcastを聞くことが多いのですが、お気に入りの音楽を聴くとそのテンポに合わせるように自然と走るようになり、また気分も高揚するようで疲れを忘れます。
今は1kmを6分40秒〜7分ほどのペースで走るのが普通ですが……。
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— moyashi (@hitoriblog) October 2, 2019
音楽のブーストがかかると6分前半、5分台に入るのも珍しくありません。
#runkeeper pic.twitter.com/5RDfk3ZelF
— moyashi (@hitoriblog) November 10, 2019
特に、走るピッチに合った音楽の場合、そのテンポにジャストのタイミングに自然とピッチを合わせようとするので、ブーストのかかり方が強い。
筆者の場合、175BPM〜180BPMに合わせるように走ると後半でもペースが落ちず、パフォーマンスが出やすいようです。
自分の理想的なピッチがどれぐらいのBPMに相当するのか?
筆者の場合は実績としてバッチリくる曲が既にあったので、そのBPMを計測しました。
計測には、Tap That Tempoというアプリを使いました。
曲を聴きながら中央のボタンをタップすると、その曲がどのぐらいのBPMなのかが分かります。
2曲思い当たったので、その両方でBPMを計測した結果が175BPM〜180BPMでした。
何度もタップするとその平均を取るので、かけ離れたテンポでタップしてしまったら、5秒ぐらい放置。自動リセットをかけて再トライします。
ハマる曲が思い当たらなければ、走りながらTap That Tempoで理想のBPMを計測するとよいかと思います。
ベストなBPMが分かったら、それに合致した曲を探してプレイリストを作るのがいいのですが、そんなに都合よくベストBPMの曲が見つかるものでもありません(※)。
※高価なDJ用のアプリが必要になる結論になりがち
筆者の場合は、TrailMix Proというアプリを使うことを思い付きました。
このアプリは、iPhoneのMusicアプリの中に入っている非DRM楽曲のテンポを、設定したテンポに合わせて変速再生するというもの。
スピードメーターの針をドラッグして任意のBPMに調整できます。
曲のBPMを解析して判定してから設定したBPMになるよう変速率を決定するので、あるBPMに設定した場合の変速率は曲によって異なることになります。
ちなみに、中央のBPM表示の部分をタップするとランニング中の振動からBPMを検知して、走るスピードに合わせてBPMを可変させるモードに移行できます。
そのほか、「+」アイコンタップすると、BPMを指定した上でプレイリストの自動作成が可能です。
指定したBPMに近い曲、少しの変速で指定BPMになる曲を登録したアプリローカルのプレイリストなので、ここから結果のいい曲をピックアップするのが簡単です。
ただし、この自動生成指定BPMプレイリスト、登録された曲の削除や順番変更ができなかったり、アプリローカルなのでミュージック.appからは参照できなかったりと難ありなので、それを参考にミュージック.appでプレイリストを作るのがよいでしょう。
2年前のアプリでメンテが止まっており、共有シートを起動する(別に使う必要なし)とフリーズしたり、「Done? See your stats」という表示が消えなかったりしますが、iOS 13.2.2でも基本的な動作は良好です。
ただし、BPMの検出処理は完璧ではありません。
BPMが不定の曲や、はっきりしない部分のある曲ではBPMの解析に失敗し、見かけ上のBPMがやたら早くなってしまったりすることもありますが、四つ打ちのようなBPMの分かりやすい曲への効果は概ね安定しており、感嘆に値します。
TrailMix Proにて設定BPMで再生させ、
Tap That TempoでBPMを計測すると、確かに設定したBPMになっていることが確認できます。
ただし、三連符基調の変則的な曲などでは、設定BPMに合わせて走ろうとすると、拍の表裏を交互に行き来することになってしまうといった不都合も発生します。
曲の元のテンポが遅いと、変速再生の結果、BPM180に合わせたはいいが、ハッピーハードコアのような曲調になってしまうのが気になることもあります。
一方、BPM解析の妙でBPM180設定でBPM90(1/2)に変速する場合もあるようです。どっちに合わせるか曲ごとに選べるといいんですけどね。
全体的に変速後のBPMが早すぎと感じるなら、ベストBPMが180の場合、半分の90に設定するのもアリかと思います。
BPM180の4分音符に合わせて走っていたのを、BPM90の8分音符に合わせるようにすればいいわけです。
それでもTrailMix Proの打率は高く、結果のいい曲だけを集めてプレイリストを組成するのはそう難しい話ではありません。
曲ごとに違う再生スピードを設定できるアプリがあれば、TrailMix ProがBPMの自動解析に失敗する曲を救えるのですが、もしそういうアプリ、もしくはTrailMix Proを上回るアプリをご存知でしたら教えてください。
音楽の持つ効能というのは実に素晴らしいもので、BPMを最適化した音楽に合わせたランニングの楽しさをぜひ味わってもらいたいと思います。
特に、自分の好きな曲のBPMを走るペースに合わせられることの喜びは大きいものです。
TrailMix ProはBPMの設定を1単位で遅くしたり早くしたりできるので、トレーニングの進捗に合わせて少しずつBPMを早めていくと成果が出るのではないでしょうか。
忍者の修行にそんなやつがありましたよね(笑)。