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macOS版、Windows版のAffinity Photoで作ったマクロをiPad OS版にインポートする方法

   

How to import macros made with affinity photo for macos and pc to ipad 00000

Photoshopをはじめ、Adobeのグラフィックツールがサブスクリプション制に移行して以降、空席となった買い切り型のグラフィックツールのシェアを獲得するべく、Affinity社が怒涛の勢いで開発を進めていきました。

現在では、Photoshop、Illustrator、InDesignの代替ソフトウェアとして、買い切り型のAffinity Photo、Affinity Designer、Affinity Publisherが一定の地位を得ています。

Adobe Affinity
ピクセルグラフィック Photoshop Photo
ベクターグラフィック Illustrator Designer
ドキュメントデザイン InDesign Publisher

Affinity社のソフトウェアの特徴に、3プラットフォーム展開があります。

macOS、Windows、iPad OSの3プラットフォームに対応したPhoto、Designerには格別の便利さがあります。

macOS Window iPad OS
Photo
Designer
Publisher ×

しかも、買い切り型でありながらmacOS版、Windows版が6,120円、iPad OS版が2,440円と低価格。(2020年5月現在)

もちろん、Adobeの名だたるソフトウェアに総合力でかなうわけもありませんが、iPad OS版に限ってはAdobe製のソフトウェアを凌駕する機能を搭載するなど、タブレットの普及に伴い、その勢力図が変化してきている感もあります。

iPad OS版Affinity Photoのマクロ機能を活用したい

さて、Photoshop代替のAffinity Photoですが、その豊富な機能の中にマクロ機能というものがあります。

マクロといえば、操作手順を記録。任意のタイミング、任意の回数それを呼び出し再生できるという、自動処理を実現する機能の一つ。

マクロ機能がiPad OS版のAffinity Photoにも存在することに筆者は大きな可能性を見出したのですが、このマクロ機能、iPad OS版単体では再生しかできず、マクロの記録はmacOS版、もしくはWindows版でやらなくてはなりません。

macOS版、もしくはWindows版のAffinity Photoでマクロを記録し、それを保存。iPad OS版のAffinity Photoに持っていって再生する方法を調べたのですが、勘所をスッキリ解説する情報に行き当たらなかったため、ここに手順を紹介します。

macOS版、PC版のAffinity Photoで作ったマクロをiPad OS版にインポートする方法

macOS版、Windows版からのマクロのエクスポート

  1. メニュー「表示>スタジオ>マクロ」と「表示>スタジオ>ライブラリ」のチェックをオンにして、それらを表示させます。
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  2. 「マクロ」タブをクリックし、赤い「記録の開始」ボタンをクリック
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    • ここからは作りたいマクロによってそれぞれ変わってきますが、今回は例として画像のリサイズをした後、アンシャープマスクをかけるマクロを作成することにします。
      メニュー「ドキュメント>ドキュメントのサイズ変更」を選択
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    • 横幅を1400pxにして、「サイズ変更」ボタンをクリック(当ブログの画像サイズです)
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    • メニュー「フィルター>シャープ化>アンシャープマスク…」を選択
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    • 半径1px、係数1、しきい値0で「適用」ボタンをクリック
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    • 記録すべき操作を終えたので、「マクロ」タブの「記録の停止」ボタンをクリック
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    • 「ライブラリ」タブに切り替えて、ハンバーガーメニュー内の「新規カテゴリの作成」を選択
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  3. 作ったカテゴリのハンバーガーメニューの「名前の変更…」を選択
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    • 適当に「MyMacro」などと名前を付けて「OK」をクリック
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  4. 「ライブラリ」タブから「マクロ」タブに切り替えて、「ライブラリに追加」ボタンをクリック
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    • カテゴリは、さきほど作って名前変更した「MyMacro」を選択。マクロ名は適当に命名。ここでは「横1400|アンシャープ」としました
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  5. 今度は「マクロ」タブから「ライブラリ」タブに切り替えて、「MyMacro」カテゴリのハンバーガーメニューの「マクロの書き出し…」を選択
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  6. 書き出し先に、macOSならiCloud Driveのどこか。WindowsならOneDrive上のどこかを選び、「保存」をクリック
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  7. ここで間違えたくないのが、「マクロ」タブから「書き出し」を実行しないことです。書き出せるファイルの種類が異なります。書き出しは「ライブラリ」タブの、自分で作ったマクロを登録したカテゴリのハンバーガーメニューからです
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  8. 書き出し先をFinderで確認してみると、このようになっているはずです。右が正しい書き出し方をした.afmacros(複数形)。左は、あえて「マクロ」タブから「書き出し」をして出来た.afmacro(単数形)。「マクロ」タブから「書き出し」をして出来た.afmacro(単数形)は、iPad OS版Affinity Photoでインポートできません
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iPad OS版へのマクロのインポート

macOS版、Windows版のAffinity Photoからのマクロのエクスポートを終えたので、今度はiPad OS版Affinity Photoへのマクロのインポートです。

  1. 右メニューバーの「▷」をタップ
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  2. 「マクロ」のハンバーガーメニュー内「マクロのインポート…」をタップ
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  3. Windows版から書き出したならOneDrive上の、macOS版から書き出したならiCloud Drive上の書き出し先フォルダを開き、書き出した.afmacros(複数形)をタップ。前述の通り、.afmacro(単数形)はiPad OS版Affinity Photoでインポートできません
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  4. インポートしたマクロのカテゴリは、ハンバーガーメニューの下の「>」をタップすると出てきます。横にめくっていくイメージ
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直感を裏切るマクロのエクスポート&インポート機能

マクロを記録したらそれを一つずつiPadに移して使いたくなりますが、iPad OS版Affinity Photoの機能制約的にそれはできず、カテゴリごとインポートしかできません。

だからといって、作った新しいマクロの書き出しのたびに新しいカテゴリを作るのも使いづらいかと思います。

macOS版、Windows版ではiPad OS版にエクスポートするためのカテゴリを一つ作ったらそこにどんどんマクロを溜め込んでいき、それを丸ごとiPad OS版にエクスポート&インポートするというのが正しいやり方ということになるのでしょう。

毎回カテゴリ丸ごとインポートをしていると、受け入れるiPad OS側では過去にインポートした古いカテゴリがいくつも溜まっていってしまうので、インポート前にカテゴリごと削除するわけです。

また、残念ながら、iPad OS版のAffinity Photoには、このマクロを使って一括処理する機能はないようです。

(自分好みにカスタマイズした画像の一括処理ということなら、意外にもiOS標準のショートカットが得意とする分野です)

しかし、使いようによっては便利な機能ではないでしょうか。

 - iOS, iPad, Mac, Windows