無線LAN内蔵SDカードアダプタPQI Air CardにGPS機能を付加できそうなアプリTexaGPSが近日登場
2012/11/18
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2012/11/18
ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
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そんなPQI Air Cardに強力な助っ人が登場予定です。iOS用アプリTexaGPS。
スライドは開発者向けのものなので若干分かりづらいですが、TexaGPSはバックグラウンドで動作し続け、恐らくWebサーバとして機能し、httpで位置情報を配信するiOSアプリ。動作中は1時間に3%程度のバッテリーへのインパクトということで、まあまあ気にならず1日持つかな? というぐらいですね。
実質テザリングが有効になったiPhone 5上でTexaGPSを実行し、子機としてぶら下げた機器から位置情報を使うものという感じになるかと思います。テザリングの方法は、Bluetooth、無線LANを問わないはずです。
じゃあ、子機となったiOS機、例えばiOS 5.1.1を維持してあるiPad/iPod touchの純正マップアプリでiPhone 5のGPSを利用してナビゲーションができるかというとそうは問屋が卸さず、TexaGPS SDKを組み込んだサードパーティーアプリのみで利用できる機構となります。
まだ審査中なので、App Storeでは売っていません。本当にReady for Saleになるかどうかは予断を許しませんが、バックグラウンドでのGPSの利用はOKなので、審査が通る確率は高いものと思います。
iOS用の地図アプリ連携用途としてもいいのですが、本命は、PQI Air Card、Trek Flucard Proのような無線LAN内蔵SDカード(アダプタ)支援としての利用です。Trek Flucard Proは、おおよそPQI Air Cardと似たようなことができます。発売はTrek Flucard Proの方が大分先で、「元祖」と言っていい存在。
これらのガジェットは、一部のEye-Fiのように位置情報を画像に埋め込む機能を持っていません。
プッシュ型、プル型の分類で行けば、プル型の無線LAN内蔵SDカード(アダプタ)を支持する我々が欲しくてもかなわないフィーチャーが、この位置情報の埋め込みというわけです。
TexaGPSには、そこを補完する存在意義があります。テザリングが前提で、IPリーチャブルならPQI Air Card、Trek Flucard Pro単体で近所の無線LANアクセスポイントのMACアドレスを集め、GoogleのGeolocation APIを利用して位置情報を取得、それを画像に埋め込むということもできるかと思いますが、GoogleのGeolocation APIの利用にはMACアドレスが二つ以上必要なので、環境を選ぶのです。
iwlist mlan0 scanning | grep Address | sed -e 's/^.\{29\}\(.\+\)/\1/g'
もちろん、TexaGPSが出たらすぐにPQI Air Card、Trek Flucard Proで画像に位置情報が埋め込めるわけではなく、開発が必要になりますが、TexaGPSの登場で簡単になる部分は大いにあります。
惜しむらくはTexaGPSとPQI Air Card、Trek Flucard Proという組み合わせでは、テザリングが無線LANベースとなることですね。iOSの無線LANテザリングは、逐一親機側での開始操作が必要になります。
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そういった使いづらさは出てしまうと予想されます。PQI Air Card、Trek Flucard ProにBluetooth PANクライアント機能があればあるいは……。しかし、それは望むべくもありません。
ともあれ、楽しい遊びができることは間違いありませんので、TexaGPSの登場が楽しみです。