トランギア メスティン TR210とPRIMUS P-153を使った飯盒炊爨
2016/05/24
価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ
2016/05/24
オッスおら米大好き、ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) 。
飯盒炊爨はいいぞ。まず電気炊飯器で炊くよりご飯が香ばしくてうまい。
最近はおコゲが作れる電気炊飯器もあるみたいだし、飯盒持ち出さなくても、お鍋でご飯炊いたらいいと思うんだけど、最近ハマってるキャンプの練習だから飯盒だ。
ユニフレームの山クッカー角型3の大きいお鍋で炊飯してたんだが、キャンプでの炊飯の話題になると必ず出てくるあるギアが気になってた。
それがトランギア メスティン TR210。スウェーデン軍で使われているメスティン。これで炊くご飯はおいしいというのがキャンパーの定評。
なぜメスティンで炊くご飯はうまいか。
蓋と容器の隙間が狭くてピッタリしており、沸騰しても蓋が持ち上がらず「赤子泣いても蓋取るな」状態が再現される。また、その狭い隙間から蒸気が適度に逃げていく。
アルミで出来たメスティンは熱伝導率が高く、熱伝導率の低いチタンと比較して隅々まで熱が伝わりやすい。
理由としてはそんなとこだろう。スウェーデン軍がご飯を炊くとは思えないけれど、メスティンには飯盒に求められる条件が整っているということだ。
山クッカー角型3とかぶるけれど、高いものでもないので買ってみた。
中を開けると油紙に包まれた何かが。
開けたら取っ手が出てきた。
取り付けるとこんな感じ。
折り畳んでコンパクトにできる。
蓋を開けると、断面がザリザリしてて、思いっきり擦ったらけがをしそう。紙ヤスリで角を取るのがユーザーが最初にやるべきことだそうだ。
メスティンは無垢のアルミ製。表面加工はされてない。なので、変色したり傷付きやすかったりと扱いには気を使う。無垢のアルミということで、アルツハイマーとの関係で使用の是非について論争が巻き起こりがち。
変色を防ぐために、最初はお米の研ぎ汁で薄膜を作るといったことをやるようなんだけど、僕は知らなくてやってなかった。そして、早速内側が茶色っぽく変色してしまったよ。まあいいや。
早速メスティンで炊飯してみよう。テーマは、「浸水をせずに炊飯」(続きは[Read More]から)
浸水とは、生米を水に浸して30分置くこと。最初に浸水をやるのが飯盒炊爨のセオリー。しかし、この30分が待てないほどお腹がすいている状況というものはあるもので(気のせいか、毎回だ)、浸水しなくても、うまく炊く方法はなかろうか? と思っていたら、浸水をせずとも必ずしも芯のあるご飯として炊けるわけではないそう。
無洗米のあきたこまち2合(360cc)。水はその1.33倍(479cc)。シェラカップで計量。浸水は、時短のためにあえてやらない。
強火の火にかける。バーナーはPRIMUS P-153。どうしても噴きこぼれがあるので、流しの中でやった。
噴きこぼれたら中火に。蒸気が弱くなったら弱火に。弱火のまま、オコゲの匂いがしてくるのを待つ。噴きこぼれが多く、それが焦げるので、炊き上がり判定が難しい。
オコゲの匂いがしてきたら、火を止めて引っ繰り返し、タオルに包んで10分蒸らし。
なかなかの出来映え?
芯のないご飯が炊け、十分おいしい範囲だが、やや固めになってしまった。そもそもメスティンは1.5合までのよう。
今度は、米を1.5合(270cc)にして再チャレンジ。
米は1.5合。水はその1.4倍で380cc。前回少し固めだったことを踏まえ、少し水加減を多めにしてみた。やっぱり時短のため浸水はあえてしない。
今度は、「中火→撹拌→トロ火法」を試してみる。
蓋をし、中火で火にかける。噴いたら火をトロ火に。蓋を取ってスプーンで米を撹拌。底の部分にやや貼り付いたようになったお米を剥がしてどかすように撹拌。
一通り撹拌したら蓋を閉じて、トロ火のままでコゲの匂い待ち。メスティンの側で、鼻をクンクンさせながら待つw
噴きこぼれが少ないので炊き上がり前にコゲ匂がすることがなく、「強火→中火→弱火法」より炊き上がり判定がやりやすい。
糊のような匂いに、かすかにコゲの匂いが交じってくるので、そうしたら火から下ろし、逆さまにして置いておく。
10分蒸らしたら完成! おっ! 米の表面の光沢が前回より多くてギラ付いてる! オコゲは出来たが、焦げ付きせずに済んだ。中火で一瞬噴いたところの汚れはあるが、以降はトロ火で噴きこぼれせずに炊き上げまできたので、外側の汚れも少ない。
例によっていなばのタイカレー缶をかけて食する。お米の表面にツヤがあり、なめらか。わずかに芯を感じる部分もあったが、大部分は芯のない炊き上がりになっており、うまく炊けた。お米が甘く、香ばしい。タイカレー缶とのマッチングもバッチリでおいしくいただけた。
この「中火→撹拌→トロ火法」は、よさそうだという評価が得られた。
浸水なしでも何とかなるものだね。
「メスティン 炊飯」でググるといろんな人が十人十色のノウハウを開陳しているので、それがなかなか面白い。
今回、中火のときに蓋の上に置く重し(石など)、蒸らしのときに使う保温弁当箱カバーというものを使わずに済ませたので、それもいずれ用意しておこう。
飯盒炊爨って、熱く語っている人が多くて面白い! 僕も精進しよう。
ひとりぶろぐ » アウトドア用ガス缶(OD缶)に100円でガスを充填する機器を購入