RICOH THETAユーザーの悲願、全天球画像のメタデータの保存/復元が実現!画像補正しても天地が狂わない
2016/12/19
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2016/12/19
もくじ
RICOH THETAで撮影した全天球画像はただのJPEGですが、独自のメタデータが埋め込まれていて、それで撮影時の本体の角度が記録されています。
以下の全天球画像はRICOH THETAを下に向けて撮影しましたが、表示は天が上に来ています。
RICOH THETAの全天球画像を表示するビュワーは、メタデータを読み出して天が上にくるように調整しているからです。
RICOH THETAで撮影した全天球画像であっても、やはり画像処理アプリケーションで加工したくなるものです。
以下の全天球画像は、Photoshop CCで彩度を上げ、コントラストを上げ、アンシャープマスクでエッジを強調し、シャッキリポンとさせてみたものです。どうも黒浮きして眠く感じる画像が多いと感じます。
しかし、メタデータが消失し、天地を見失って非常に見づらいものになってしまいました。
画像補正に使うアプリケーションがRICOH THETAにちゃんと対応していないと、例外なくメタデータが消えてしまいます。
Photoshop CCなどの画像処理アプリケーションのRICOH THETA対応が望まれますが、それはいつになるのでしょうか?
太陽が赤色巨星になり、地球が干上がってなお、対応されることはなさそうです。
さて、どうしましょうか。(続きは[more]から)
画像処理アプリケーション自体がRICOH THETAに対応してくれなくとも、メタデータが消えてしまう画像処理アプリケーションでの加工の前にメタデータを退避し、加工が終わってからメタデータを戻すことができればよさそうです。
それを実現するのが @ichinomoto さんのexifcutterです。Windows / OS X / Linuxの3プラットフォーム対応です。
RICOH THETA を買ったのでexif移植ソフトを作成 – 記録
exifcutterには、RICOH THETAの全天球画像に埋め込まれたメタデータをファイルに退避。ファイルに退避したメタデータをRICOH THETAの全天球画像に戻す機能があります。
Photoshop CCで加工後にexifcutterでメタデータを戻した全天球画像が以下です。
さきほどの例では天地を見失ってしまいましたが、今度は加工後でも表示が狂っていません。
exifcutterは現状コマンドラインツールなので、簡単に使えるようにするアプリを作りました。
@ichinomoto さんのサイトから得たexifcutter_mac.zipを解凍、exifcutterを/Applications/フォルダにコピーしてから使います。
ダウンロード: ThetaMetaSaver-0.1.zip
実体はAppleScriptのドロップレットです。OS X用です。OS X Mavericksでは、初回起動時にブロックされる場合がありますので、「システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般タブ」でブロックを解除してください。
メタデータを持つ全天球画像をドラッグ&ドロップすると、全天球画像と同じディレクトリにメタデータが書き出されます。複数ファイル対応です。
既に書き出されたメタデータが画像と同じディレクトリにある場合は、それをドラッグ&ドロップした全天球画像に書き戻します。
画像を壊す場合がありえますので、あらかじめバックアップを取ってから試してください。
ひとりぶろぐ » サっと取り出し!全天球イメージ撮影デジタルカメラRICOH THETAを使い込んだユーザなら絶対に見逃せない鞘型収納ケース