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BROMPTONに、輪行時横転しづらくするBIKEfun’s Extendable Easy Wheelsを導入

      2016/05/24

BROMPTONの輪行を、より快適にするExtendable Easy Wheels

台湾のショップ、BIKEfunで扱っている、Extendable Easy Wheelsを買ってみました。

[Upgrade Focus.4] Easy Wheel Upgrade! Moves more easily, Stands still! Here is the origin of Brompton improvement! | BIKEfun拜訪單車

Extendable Easy WheelsはBROMPTONに取り付けるパーツ。

Extendable Easy Wheels本体は7075と6061アルミニウムで出来ていて、重さ107g。キャスター付属です。

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価格は一式2,800台湾ドル。送料が700台湾ドル。日本円で9,454円、送料2,363円(2014年4月時点)。

BIKEfunの注文ページにはリストされていないので、メールで連絡して手動でオーダーします。決済にはPayPalが指定されます。

最初注文方法が分からなかった、というよりは注文できるようになるまで待っていたのですが、 @LuckyBlackCat96 さんにメールで注文できることを教えてもらいました。

これは何するものぞ?(続きは[Read More]から)

車軸が横に伸びる!

Extendable Easy Wheelsは、輪行時のBROMPTONの安定性を確保するためのもの。

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車軸がジャキっ! と横に伸びます。横に伸びて何がうれしいのか?

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Extendable Easy Wheelsの取り付け

Extendable Easy Wheelsは、BROMPTONのサスペンションブロック付近の、イージーホイールのブラケットに取り付けます。僕はサイクルハウスしぶやのオリジナルCNCキャリアを取り付けているので、現状はネジがはまってるだけですが。

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ここに、このように取り付けます。ブラケットの幅は113〜116mmである必要があります。BROMPTONは手作りなので、幅が車体ごとに違うようですね。僕のは113mmぐらいでした。確認した上で購入に及んでいます。Extendable Easy Wheelsとブラケットの間にすき間があったので、写真のように、付属のワッシャーを両側に1枚ずつ、合計2枚挿入したらちょうどでした。

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イージーホイールのブラケットは、ただの丸管なので、Extendable Easy Wheelsを装着しても、ネジが緩い状態ではExtendable Easy Wheelsが振り子のように回ってしまいます。ネジの締め付けだけで角度を維持する構造。ひょっとしてそうなのかなと思っていたら、やっぱりそのまんまでした。予備のネジとワッシャー、アーレンキーの持参必須ですね。

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サイクルハウスしぶやのキャスターと、Extendable Easy Wheelsのキャスターの比較。Extendable Easy Wheelsの方が少し小さい。また、使うネジの径がExtendable Easy Wheelsの方が細い。

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比較のために、サイクルハウスしぶやのキャスターを残した状態でExtendable Easy Wheelsのキャスターも取り付けてみました。Extendable Easy Wheelsの車軸の位置自体少し低いので、リアキャリアの荷台面からの突き出し量は、Extendable Easy Wheelsの方が少し少なくなります。ただ、Extendable Easy Wheelsの取り付け角度が少し傾いてしまったので、荷台面に対して垂直に直せば、多少は突き出し量を稼げるかと思います。

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また踵と干渉してしまいそうですね。サードパーティーのリアキャリアには、Extendable Easy Wheelsのような機構が標準搭載されればいいんじゃないかと思います。LOROのクラシックオフセットリアキャリアは、車体の後ろ側のキャスターが右に突き出している構造ですが。

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こうなると、キャスターの色を統一したくなりますね。

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サイクルハウスしぶやのオリジナルCNCキャリアとの組み合わせでも、ひとまず地面に擦ることなく転がせます。

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高さが違うので、ややスラントするようになりました。

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サイクルハウスしぶやのキャスターはベアリングが両面で2個、Extendable Easy Wheels付属のキャスターはベアリングが片面で1個なのでサイクルハウスしぶやのキャスターを移植していないのですが、サイクルハウスしぶやのキャスターからベアリングを一つ外したら流用できるのかな?

Extendable Easy Wheelsの存在意義

Extendable Easy Wheelsは何のために存在するのか?

リアキャリア付きのBROMPTONは、折り畳むとリアキャリアのキャスターで転がしていけますが、折り畳んだ車体の前半分が右側にくるので、当然ながらリアキャリアは折り畳んだ状態で車体の中央にあるわけでなく、左側に寄った位置になります。だから、右側に倒れやすくなります。

車体だけならまだいいのですが、畳んだ状態で荷物を入れたバッグをフロントキャリアブロックに合体させると、さらに右側に倒れやすくなります。

ひとりぶろぐ » 折りたたみ自転車BROMPTONにフロントキャリアブロックとTバッグ( T-Bag )を導入

バッグを固定するフロントキャリアブロックもまた車体の前半分に付いているものですから、右に寄ります。

僕は、いつもバッグの右側のサイドポケット(折り畳んだ状態では前後逆転して左側に行く)に重量物であるワイヤーロックを入れて、左右の重量バランスを緩和させています。

こうした事情に起因した不安定さを緩和するのがExtendable Easy Wheelsです。

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右にジャキッ! と伸びると、かなり右側に転倒しにくくなります。格納した状態で164mm。伸ばすと240mmになります。76mm右側に伸びるわけですね。伸ばした状態でも左側と比較するとまだ不安定ですが、普通に扱っている限り、まず転倒することはないのではないでしょうか。

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30kgまでの荷重に耐えるということなので、フロントキャリアブロックの耐荷重10kgの荷物を積んでいてもまだ余裕がありますね。

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可動式の構造なのでガタがあるんじゃないかと思う人も多いんじゃないかと思いますが、CNC加工とのことでかなり質感は高く、また剛性の高さも感じます。

ネジが緩むとどうにもならなくなる構造の影響は、しばらく使ってみないと分かりません。

右側に倒れやすいウィークポイントにアプローチしたリアキャリアが、LOROの以外にもあってもよさそうなもんですけどね。サイクルハウスしぶやさん、どうですか?

 - BROMPTON, 自転車