iPhone標準の、そして事実上一つしかないメールクライアントであるメール(MobileMail)。
メールに返信をするときに必ず元メールを引用してしまうのが不便です。
引用をせずに、ショートメッセージ風に使うのが習わしとなっている日本の携帯文化に対する挑戦といえましょう。
そんなわけで、iPhone OS 3.1.2〜3.2.1のMobileMailに引用削除機能を追加するMobileMailQuotePatcherというランタイムパッチ(Mobile Substrate)を作ってみました。iOS 4.0用のものはiOS 4.0のMobileMailの引用を自動的に削除するMailQuotePatcher4にあります。(続きは[MORE]から)
履歴
Ver.0.5-2
- 2010.08.04: iPhone OS 3.2.1にもインストールできるようにしました
Ver.0.5
- iPadでも「Asking before delete」でのダイアログによる問い合わせができるようになりました
Ver.0.4
- Ver.0.3の「残りのメッセージを最初に受信しますか?」がらみのことは事実誤認でした。削除を確認する設定、かつ「返信」のときのみ問い合わせをするようになったと思います。「転送」の場合は設定のいかんによらずスルー。
Ver.0.3
「残りのメッセージを最初に受信しますか?」というダイアログが挟まる場合にも削除できるようにしたが、この場合、事前に「返信」「転送」のどのボタンを押したか判定することができないので、削除を確認しない設定にしていても、「残りのメッセージを最初に受信しますか?」が挟まる場合は必ず削除確認のダイアログを出すようにしました。
Ver.0.2
- 引用を削除する問い合わせをするかしないか設定できるように(設定→MobileMailQuotePatcher)
デフォルトでは問い合わせしなくなったので注意してください。
- 引用文を削除した後、署名を挿入するように。
- ドラフトの編集、新規作成時にも本文を削除しようとしていたのを抑制
Ver.0.1
引用は消えるが無駄な改行が入ってしまうのを改善できないか?
改行のみの署名挿入、ということが起こっています。
「設定→メール/連絡先/カレンダー→署名→消去」ボタンを押して署名を消去してください。
「Sent from iPhone」をバックスペースで消しただけでは、改行のみの署名が設定されたことになります。
既知の不具合
「残りのメッセージを最初に受信しますか?」というダイアログが挟まる場合に動かない
- 削除問い合わせを「あり」にした場合、htmlメールの引用を削除してもページサイズが維持され、何もないところをスクロールできてしまう。現在修正不可能。これはいったんドラフトとして保存すれば回避可能。また、削除問い合わせを「なし」にした場合も回避可能なよう
- [actionSheet buttonTitleAtIndex:buttonIndex]を見て動作を決めているため、ボタンのタイトルに依存し、日本語、英語環境でしか動きません
iPhone OS 3.2(iPad)でも「MobileMailQuotePatcher」が動くようですが(未検証)、設定の「Asking before delete」をオフにしないと落ちてしまいます。対応を検討中0.5で対応済み
動作環境
- iPhone OS 3.1.2
- iPhone OS 3.1.3
- iPhone OS 3.2
- iPhone OS 3.2.1
iOS 4.0用のものはiOS 4.0のMobileMailの引用を自動的に削除するMailQuotePatcher4にあります。
インストール
New野良リポジトリに置いておきました。
「MobileMailQuotePatcher」で検索してください。
無保証です。何の保証もありません。それでもよければ使ってみてください。
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iPad, iPhone, Jailbreak, ガジェット