自分だけの「GPD WIN」を作ろう!「BODY GUARDIAN」クリア版が登場予定
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超小型PCの名機、「GPD WIN」。
立ちながらの操作が容易でノートPCとの使い分けが可能な点から「GPD WIN」を依然愛用している人も多いことでしょう。
「GPD WIN」はそこそこヒットしたモデルとなったようで、この手のマイナーな機種にしては珍しく周辺機器がポツポツ発売されています。
最近人気を博した「GPD WIN」用の周辺機器に、ハードシェルケース「BODY GUARDIAN」があります。
「GPD WIN」に装着する硬質な樹脂製のケースで、ソフトケース要らずで鞄にポイと放り込める手軽さが受けてか発売後たちまち売り切れ。しばらく買えない期間が出たほどでした。
この「BODY GUARDIAN」は「GPD WIN」の欠点をフォローしてくれる点でも価値のあるものです。
「GPD WIN」はキーボードやコントローラーと液晶とのクリアランスが狭く、液晶を閉じて運んでいると勝手にスリープから起きてしまったり、液晶に跡が付く問題があるのですが、「BODY GUARDIAN」は少し盛り上がった固定用の爪がクリアランスを稼いでくれ、この問題の影響を軽減してくれるのです。
ユーザーなら手に入れて損はない「BODY GUARDIAN」。
「BODY GUARDIAN」の発売元はAmazonマーケットプレイスでアイテムを販売するデントです。
発売に先立ってデントさんからサンプルをいただくなどの連携をしていたのですが、折角ならクリア版(透明版)を作ってはどうか? ということを提案していました。
そのクリア版のサンプルが届きましたのでレビューします。製品化の予定はあるということですが、2017年6月30日時点では未発売となっています。
もくじ
「BODY GUARDIAN」のクリアは、既発売のガンメタル、シルバー2色に加えてのカラーバリエーションで、基本的な形状などはそれらと変わりません。
改めての紹介はしませんので、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
このクリア版はユーザー側でのカスタムを想定して無塗装です。
既存の塗装版をベースにカスタムペイントをする場合、塗装の乗りを良くする観点からまず地の色を落とす工程が必要となるのですが、クリア版ならその必要がありません。
GPD WINのカバーに色塗ってたけど色のノリ悪かったさらヤスリがけしてサフから仕切り直しー #GPDWIN pic.twitter.com/koshwoAIwN
— H/de.@LOOPCUBE (@hide_loopcube) June 17, 2017
クリア版は何でも描くことができるキャンバスなのです。
クリア版が入手できたらやってみようと思っていた、UVプリンタを使ったオリジナルプリントをやってきました。
東京・中野にある中野ブロードウェイの2FにiPhoneケースなどの立体物にUVプリンタで任意の画像を印刷してくれるお店、「プリントマウス+3D」があります。
持ち込み素材にもプリントしてくれるため、「BODY GUARDIAN」へのプリントを依頼してきました。
もちろん「プリントマウス+3D」にとって「GPD WIN」用のケースへのプリントは初めてのことで、プリント依頼をしたところ、まずノギスによる採寸からやってくれ、ほどなくしてIllustrator形式のテンプレートデータが出来上がりました。
事前に当方でプリント用のデータを作っており、それをUSBメモリに入れて渡したところ、スタッフによるチェックが行なわれ、OKが出ました。
データを作るに当たっては、ある程度大きな画像にしておくと仕上がりがシャープになります。
僕の場合は余白も含め2,000pixel × 1240pixelの画像として作っていきました。参考までに以下からダウンロードできるようにしておきます。
また、「プリントマウス+3D」に作ってもらったテンプレートのデータも置いておきます。もし同様にプリントを依頼する場合は、このデータを使うとスムーズでしょう。
僕がプリントしなかった底面のテンプレートも作成していただきました。
絵柄として選んだのは、日本で人気の暗号通貨銘柄XRPとXEMのロゴ。
Wikipediaに解像度フリーなSVGがアップロードされているので、それとフリーの背景素材を使いました。
レイアウトはAdobe Illustratorのような機能を持つAffinity Designerを使って行ないました。安価な割に、かなりAdobe Illustratorに肉薄しています。MacOS版とWindows版があります。
僕はWindows版をGPD WINに、MacOS版をMacBook Proにインストールしています。
プリント料金はトップケースだけの場合4,000円。ケース上下で5,800円と、同店でNintendo 3DS/LLをプリントしたときと同価格の設定になりました。
今回は2点同時に依頼したため合計60分かかりましたが、一つのプリントにかかる時間は30分ほど(混雑状況による)。
「プリントマウス+3D」はホビーショップや古本屋、中古DVD屋がひしめく中野ブロードウェイの2Fに居を構えているため、当人の属性にもよりますが30分では待ち時間が物足りなく感じてしまうほど。
なお、中野まで足を運ぶのが困難な場合は通信販売も行なってくれます。
プリントマウス+3Dのメールアドレス(nakano[at]print-mouse.com)にいきなり画像を送り付ける(とスタッフがフォローしてくれる)という乱暴な方法でスタートできますので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
受け取ったものを持ち帰り、細かくチェック。
ボトムケースはガンメタの「BODY GUARDIAN」をそのまま使うつもりだったので、トップケースの方だけプリントしてもらいました。
全体的に満足行く仕上がりです。XRPの方はデータを作っているときから思っていましたが、もっと濃い青にすればよかったですね。
XEMの方はなかなかいい感じです。
「GPD WIN」に装着してみました。
どちらを上にするか少し悩みましたが、MacBook同様、液晶を開いたときに向かい側から見られたときに正方向になるようにしました。
UVプリンタは基本的にインクジェットプリンタであるため、近づいてよく見ると粒状感があります。ケース全体を覆うようにプリントはできず、フチに無地の部分が残ります。
下に白い塗装をしてからのプリントなので、発色が美しい。
白地の塗装を敷くかどうかは選べて、またマスク版を作る工賃はかかりますが部分的に透明にするといったことも可能です。透明であることを生かしたデザインはなかなかの美しさです。Photoshopなどの心得があれば、白地塗装のマスク版を自分で作って持ち込むこともできるはずです。
僕は画像を作り込んでいきましたが別にそのような下準備は必ずしも必要なく、店内にあるパソコンでインターネットを検索し出てきた画像のプリントを依頼することも可能です。
パソコンには以下のような注意書きがあります。
プリントされる画像やデータは第三者の肖像権・著作権・商標権・意匠権・その他の法的権利を何ら侵害しないものとみなし、ご注文を承ります。
万が一、権利者との間で争い等が生じた場合、当店では一切その責任は負わないものとします。
自分で選んだ絵柄で「GPD WIN」のトップケースを飾ると、また愛着もひとしおです。
「BODY GUARDIAN」のクリア版はまだ発売されていませんが、発売された折にはぜひ自分オリジナルの「GPD WIN]を作ってみては?
カスタムプリントは仕上がりには満足できるものの4,000円からと少々値が張ります。
お金をかけるまででもないという場合は、「BODY GUARDIAN」のクリア版が透明であることを活かし、すき間に紙を挟む簡易カスタムという手もあります。
かつてあったApple Macintosh PowerBook 1400には透明カバーが付属しており、同様のカスタムが楽しめました。
上に掲載している作例の画像をベースに、トップケースのアウトラインに合わせてイラストをトリミング。プリントはコンビニプリントを利用しました。ローソンで1枚50円。
トップケースのアウトラインに沿ってカッターで切り出して出来上がり。
これを、「BODY GUARDIAN」のクリアと液晶側のボディとの間に挟みます。
適当にやった割にはサイズがピッタリでした。
液晶裏は湾曲しているため、端の方が少しシワっぽくなって紙であることを主張していますが、個人的にはアリの範囲。
どんどん差し替えていけるので、その時々の自分にとっての熱い画像をプリントして挟むといいのではないでしょうか。
ケースが発売されたらぜひやってみてください。