ひとりぶろぐ

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[iOS]検索ハブが「クリップボード監視対応」「通知センター対応」「Webサーバ搭載」で一大変態アプリに

      2016/03/16

「検索エンジンを自分で追加できるSpotlightのWeb検索」であるかのようなアプリ、検索ハブがバージョンアップして「クリップボード監視対応」「Notification Center対応」となり、一大変態アプリになりました。

そうです。変態です。どう変態か説明していきます。

検索ハブ (Version 1.4) App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: ¥250
デベロッパ名: Unit Kay
リリース日: 2011/07/16
対応デバイス: 全機種
現Ver.の平均評価: (無し / 0件の評価)
通算の平均評価: (3.5 / 14件の評価)
Game Center: 非対応
 

変態要素その1「クリップボード監視対応」「Notification Center対応」

クリップボードのバックグラウンド監視と、Notification Center対応です。かなり変態。

▼検索後、10分間はバックグランド動作が継続し、その間、クリップボードにテキストをコピーするとバックグラウンド動作中の検索ハブが反応し、Notification Centerに通知を出します。通知は、コピーすればするほど、最大10件(通知センターに設定できる最大件数)までたまっていきます。古いものから消えていきます。

Screenshot 2012 01 24 13 45 54

▼通知センターに登録された項目をタップすると、検索ハブが起動します(設定による)。

Screenshot 2012 01 24 13 47 32

▼検索ハブ起動直後は単語が選択された状態なので、コピーも選択可能。つまり、検索ハブをクリップボード履歴としても使えるわけですね。

Screenshot 2012 01 24 13 50 19

▼リストされているWeb辞書で、クリップボードにコピーし、通知センターに登録された単語で検索が可能です。大辞林などの対応辞書アプリがインストールされていれば、冒頭のスクリーンショットの通り、それらが自動的にリストアップされます。(「大根餅」ではデフォルト登録のWeb辞書ではどれもヒットしなかったので割愛(オイ)

Screenshot 2012 01 24 13 53 44

変態要素その2「Webサーバ搭載」

Wi-Fiをオンにした状態で「設定.app>検索ハブ」から設定できる「リモートからの接続」を有効にし、いったん検索ハブにスイッチすると、検索ハブがWebサーバになります。これは以前からある機能ですね。

Screenshot 2012 01 24 13 57 50

割り当てられたアドレスは、「i」ボタンを押すと、ヘルプの中程に書いてあります。

Screenshot 2012 01 24 14 01 34 Screenshot 2012 01 24 14 02 15

Webサーバ機能はバックグラウンド非対応なので、検索ハブを開いたままPCからヘルプにあるアドレスにアクセスします。すると、以下のようなページが表示されます。

Kensaku hub01

上の灰色のボックス内では、検索ハブに登録された検索エンジンを使った検索が可能です。ここが肝要ですが、PC側のブラウザで検索されるのでなく、iOS機側でSafari(ないしその他の辞書アプリ等)が起動して検索されるというのがミソです。Safari(ないしその他の辞書アプリ等)が起動するとWebサーバ機能が停止しますから、再度検索ハブを起動しないと再度の検索はできません。

下の灰色のボックス内では、以下のようなことができます。

  • URLを開く
    • 入力フォームに入力したURLを、iOS機側で開く。「http://www.google.co.jp/」と入力して「URLを開く」ボタンを押せばSafariでGoogleが表示されますし「twitter://post?text=hoge」と入力して「URLを開く」ボタンを押せば、Twitterクライアントが起動して投稿画面になり、hogeというテキストが貼り付けられます
  • iOSのクリップボードへ送信
    • 入力フォームに入力したテキストが、iOS機側のクリップボードに転送されます
  • iOSのクリップボードを取得
    • iOS機のクリップボードにあるテキストを取得して、表示します

「URLを開く」で開けるURLは、http/httpsに限らず何でも開けますから、URL Schemeに対応したアプリケーションをPC/Macなどから自由に起動し、そして引数を渡すことができることになります。

いい感じに変態めいてきました。

早速どんなリクエストが飛んでいるか調査です。


//Yahoo!辞書
http://192.168.xxxx.xxxx:8080/linkTo?eid=202&q=hoge
//Weblio辞書
http://192.168.xxxx.xxxx:8080/linkTo?eid=203&q=hoge
OneLook辞書
http://192.168.xxxx.xxxx:8080/linkTo?eid=204&q=hoge
カスタム辞書1項目目
http://192.168.xxxx.xxxx:8080/linkTo?eid=901&q=hoge

URLを開く


http://192.168.1.xxxx:8080/openUrl?q=twitter%3A%2F%2Fpost%3Ftext%3Dhoge

iOSのクリップボードを取得


http://192.168.xxx.xxx:8080/getIOSClipboard

iOSのクリップボードへ送信


http://192.168.xxx.xxx:8080/setIOSClipboard?q=hoge

つまり、こんなリクエストさえ飛ばすことができれば、Webブラウザを使う必要はないわけです。

curlなんかでもOK。


$ curl http://192.168.xxx.xxx:8080/setIOSClipboard?q=hoge

rubyなら、


require 'open-uri'
open("http://192.168.xxx.xxx:8080/setIOSClipboard?q=hoge")

UTF-8でのURLエンコードは適宜。

カスタム検索エンジンもかなり熱い

検索ハブの元々の機能として、自分で検索エンジンを追加できる機能があります。

「検索エンジン」という言葉にとらわれてしまう人もいそうですが、別にどんなURLであっても構いません。

例えば、MyScriptsとの連携をする場合はこうです。

MyScripts App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥350

Screenshot 2012 01 24 14 32 06

URLの部分は以下のようにしています。


myscripts:run?title=hoge&text=_Q_

これで、MyScriptsに登録した「hoge」というスクリプトを起動し、テキストを引き渡すことができることになります。

「クリップボードバックグラウンド監視→コピーしたテキストを通知センターに登録→検索ハブからMyScriptsの特定のスクリプトにテキストを引き渡す」、あるいはもっと変態チックに、「Webサーバ機能起動→PC/MacのRuby等からiOS機のクリップボードにコピー→検索ハブからアプリに引数として転送」といった流れが可能というわけです。

みなさんの大好きなDraftPadでもOKですよ。ただ、長い文章を引き渡そうとしたらダメだったことがありました。何らか制約があるかもしれません。

DraftPad App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料

バージョンアップでかなり遊べるようになった検索ハブ

ということで、検索ハブはバージョンアップでかなり遊べるようになりましたので、ぜひみなさんも活用方法を考えてみてはいかがでしょうか。

検索ハブ App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: ¥250

 - iPad, iPhone