これで2,000円!?室内用IRCヘリコプターFS-IRH100が高品質すぎる件
2015/12/23
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2015/12/23
もくじ
すっかり赤外線コントロール(以下IRC)室内用ヘリコプターにハマっている、ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
初号機として童遊社Hyper Phoenixを買ってみたのですが、Amazonを見ると、おおよそ2,000円の激安機種、FS-IRH100が大変な人気で、カテゴリ1位を独走中といった感じです。
IRC室内用ヘリコプターに大変な面白味を感じたことと、この種の製品の宿命である充電時間40分に対して動作時間5〜6分といった待ち時間の長さから、複数機でローテーションを組む目的、そして童遊社Hyper Phoenixと大分構造が違うらしいことから興味が出て、FS-IRH100を2機目として購入してみました。
Amazonで1,750円+送料330円でした。
2012.11現在は、概ねどの業者でもそのぐらいの水準で販売していますね。
今回は、そのレポートとなります。結論から言うと、評判を裏付ける品質を確認できました。長々と書きましたが、エントリの最後に掲載している動画を見てもらえば十分かもしれません。
(続きは[Read More]から)
低価格帯のIRCコントロール室内用ヘリコプターは、大きく3チャンネル機と4チャンネル機とに分けられます。
普通は、4チャンネル機の方が3チャンネル機より高い。
4チャンネル機は、ヘリコプターならではの左右にスライドする動き(エルロン)ができます。このクラスのヘリコプターのほとんどは3チャンネル機ですが、FS-IRH100は例外的に4チャンネル機で、なおかつ最安という特異な存在なのです。
▲到着したパッケージ。製品名は箔押しになっていて、安っぽさはありません。
▲先日買った、およそ6,000円した童友社のHyper Phoenixよりむしろ立派な感じ。
▲内容物は、機体、コントローラー、予備部品、USB充電ケーブル、取扱説明書。
▲こんな低価格であるにもかかわらず、破損に備えて予備部品が付いているのが驚きですね。
▲USBケーブルは童友社Hyper Phoenixのものが流用できるかな、と思ったら、機体側の端子形状が違いました。(右の黒いケーブルが童友社Hyper Phoenixのもの)USB端子の方にLEDが内蔵されていて、充電が完了するとLEDが点灯します。
▲機体の右横から、機体内に内蔵されたリチウムポリマーバッテリーに充電します。
▲コントローラーから充電することもできます。
▲なかなか精悍な顔つき。フルカラーLEDが機首下部に付いています。F103という名前で売っていることもあります。
▲約2,000円という値段を思わせる安っぽさは感じません。
▲4チャンネル機の特権、左右にスライドする動き(エルロン)を実現するためのサイドローター。本機の最大の特徴でもあります。一方、メインローターの軸は固定されていて、実物のヘリコプターのように角度が変わることはありません。
▲サイドローターを下から見たところ。最初は、ただのデザイン上のアクセントなのかと思っていました。ちゃんと動きます。
▲メインローターは同軸反転方式。二つのローターは、互い違いの向きに回転します。回転はジャイロとマイコンで制御されており、機体が回転してしまわないように、高度な制御が成されています。飛んでいるときに手でパシっと回転させても、すぐにピタリと止まります。ブレードは軟質の素材でできており、墜落させてもほとんど折れることはありません。
▲スタビライザー。ウエイトが付いているので、回転中は水平が保たれます。上のメインローターと連動していて、機体の角度によって、ローターのピッチが自動的に調整されます。この働きで機体が安定するようになっています。
▲テールローターは天地方向に向いています。これが動作して機体が前後方向に傾き(ピッチ)、前進後退ができます(エレベータ)。実物のヘリコプターではテールローターは機体が回転してしまうのを抑える働きで付いていますが、本機は二つのメインローターが互い違いの方向に回転する同軸反転方式なので、その働きのテールローターが不要なのです。
▲なかなか操作しやすいコントローラー。
▲上部には、赤外線LEDを使った投光器が。
▲右スライド、左スライド(エルロン)をするためのボタン。その左のダイヤルは、機体の回転グセがあった場合に補正するためのトリム。
▲電池蓋はトイヘリコプター業界のお約束なのか、プラスのドライバーを使わないと開かない構造。僕は童遊社Hyper Phoenixのコントローラーと電池をとっかえひっかえする都合から、外したまま使っています。
▲保証外かもしれませんが、電池としてはエネループを使用。その代わり、機体への充電は、iPad用ACアダプタ(電流が大きいので)、USB充電のためのバッテリーcheero Power Plus、Anker Astro3E(電流が大きいので)を使っています。
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僕の初号機、童遊社Hyper Phoenixと比較してみたいと思います。
FS-IRH100と同じく4チャンネル機です。
似たように見えて、かなり構造が違います。
▲童遊社Hyper Phoenix(右)の方がやや機体が大きいですね。
▲童遊社Hyper Phoenixのテールローターが飾りであるのに対し(右)、FS-IRH100のテールローターは垂直方向に風を起こす形で付いています(左)。テールローターの動作で、前進、後退のための機体の傾きを作り出す仕組みです。
▲童遊社Hyper Phoenix(左)の方は、下側のメインローターの角度が変わり、それで前進後退、右、左へのスライドの動きを作り出しています。一方、FS-IRH100の方は(右)メインローターの軸が固定され、角度が変わることは無く、前進後退はテールローターの動作で、右、左へのスライドはサイドローターの動作で実現しています。似たようでいて、凄く仕組みが違う!
▲めんこい奴らよ……。
さて、早速フライトです。ここからは動画を見ていただくと話が早いかと思います。
約2,000円という価格から、安かろう、悪かろうという先入観を持ってしまいますが、評判通り、それをいい方向に裏切ってくれました。
非常に安定かつ素直な挙動で、コントロール不能な動きというものが無く、操作がしやすいという印象です。
スロットルを調整してホバリング状態を作り出した後、左右旋回(ラダー)、前進、後退(エレベーター)操作をしても高度がほぼ一定に維持されるので、スロットル調整を一時忘れて、それらに意識集中できます。まるで、空中に静止する戦車のラジコンをコントロールしているかのような感じです。
ホバリングの安定感は、動画からも伝わるでしょう。ホバリング中、やや時計回りに回転していますが、これはコントローラーのトリムで補正が可能です。
童遊社Hyper Phoenixの場合は、前進、後退(エレベーター)操作をすると高度が落ちるので、同時にスロットルを調整して高度を維持する必要がありました。それがちょっと難しい。
FS-IRH100の場合は、前進、後退(エレベーター)操作をすると、テールローターが動作します。この仕組みは応答が穏やかで制御が容易です。この仕組みゆえに童遊社Hyper Phoenixと違って高度が維持されるのでしょう。
左右にスライドする動き(エルロン)についても、同じことが言えます。
童遊社Hyper Phoenixの場合は、操作をした瞬間に敏感に機体が反応をする感じで、慣れないと壁に激突させることもしばしば。
総じて、FS-IRH100の方が墜落の回数が少なく済んでいる感じです。
一充電当たりの航続時間については、両者にさしたる差は無いように思います。
FS-IRH100、特に欠点も見当たらず、非常にマトモな機体であるということが言えるかと思います。もしこれまで室内用IRCヘリコプターで遊んだ経験が無ければ、約2,000円でここまでできることに、驚きを感じるのではないかと思います。技術の進歩というものを感じます。
童遊社Hyper Phoenixが悪い製品かというとそういうことは無く、操作への応答が機敏で、ダイナミックな動きをするのが童遊社Hyper Phoenix。これは構造の違いから来る特性の違いといってもいいでしょう。
FS-IRH100、これは室内用IRCヘリコプターが初めてという人にも、自信をもっておすすめできる機体だと思います。
「ヘリコプターのラジコンは墜落ですぐ壊れるのでしょう?」と破損への恐れから遠慮したいと思う人も多いかもしれませんが、このクラスのヘリコプターの中でも、壊れにくいものは相当墜落させても壊れないので安心してください。
SYMA S107Gのように、頑丈であることをウリにするものまであるぐらいです。
FS-IRH100も、破損に強い方のようで、これまで数十回墜落させていますが大丈夫です。予備のローターが付属していますが、それのお世話になることは無いかもしれません。
童遊社Hyper Phoenixの方も、上メインローターがすっぽ抜けることはあるのですが、挿し直すと元のように動きます。破損を避けるために、あえてがっちりとは固定させない構造のようです。
FS-IRH100ベースで、バッテリー交換可能な新型が登場していました。
お値段は約2倍ですが、替えのバッテリーが付いている上に、バッテリーだけでも購入できるので、長時間遊ぶことができるかと思います。
こちらも検討の余地ありですね。この存在を知ったのがFS-IRH100を2台発注した後だったので、正直ショックでしたw
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