性能評価 cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version レビュー
2016/12/20
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2016/12/20
もくじ
モバイルバッテリー初代「cheero Power Plus」の真四角なデザインを逆手に取って、ダンボーのデザインを施したら空前絶後の人気に。
そんなエピソードを持つ「ダンボーバッテリー」は、今やcheeroの顔。その最新版「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」(CHE-067)が本日2016年2月23日正午より発売になります。
「cheero Power Plus 3 13400mAh」をベースにした、パワフルなモデルに生まれ変わりました。(サンプル品はティ・アール・エイ提供)
2015年11月に先んじて発売された「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」より、容量が3,350mAh多いモデルです。
カラーバリエーションは4色。
今回は、ちょっと男性向けのカラーバリエーションですね。
本製品は、面構えこそダンボーのそれですが、中身はガチで最新鋭の大容量モバイルバッテリー。
特徴を見ていきます。
セルは、高品質なPanasonic製3,350mAhのものを4本搭載。
合計で13,400mAhもの大容量となっています。iPhone 6sを5回フル充電可能。(後出の「性能比較」で容量の実測値を紹介)
出力は2ポート。2ポート合計で3.4Aまで電流を供給可能です。接続機器に合わせて自動的に供給電流を調節できる回路、AUTO-ICを搭載。
AUTO-ICはベースモデルの「cheero Power Plus 3 13400mAh」では非搭載だった機能。「cheero Power Plus 3 13400mAh」では、ポートの一つが1A、もう一つが2.1Aと供給電流が固定でしたが、AUTO-ICの搭載で供給電流が可変となったため、2ポート合わせて3.4Aまでの供給という形になっています。
よく見ると、ポートの位置が微妙に異なっています。AUTO-ICの搭載で、回路構成が全く異なるのでしょう。後出の「性能比較」で明らかにしますが、ベースモデルより性能が向上しています。
スマートフォンなどへの高速充電はもちろん、昨今ではバッテリー本体への充電の遅い早いも問われるようになっていますが、「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」は入力2Aを確保。13,400mAhという大容量ながら、2AのACアダプタ使用時に、約8時間での充電が可能となっています。(後出の「性能比較」で実測値を紹介)
4段階の残容量インジケーターなどは、「cheero Power Plus 3 13400mAh」譲り。オリジナルカラーでは、オレンジ色のLEDが使用されています。
付属品は、下掲の写真の通り。マットな仕上げのカラーでは必須といえるポーチが付属しているのは、うれしいところです。
ダンボーバッテリーだけはポーチに入れたくなるのが不思議です。
ダンボーバッテリー同士をサイズ比較してみます。
厚さは13400mAh版、10050mAh版、10400mAh版ともにほぼ同じ。
奥行きは13400mAh版>10400mAh版>10050mAh版の順に長い。
幅は10400mAh版>13400mAh版=10050mAh版といった感じになっています。
別角度から見てみます。
平たく並べてみました。
今回の13400mAh版と、旧製品の10400mAh版との比較では、幅が狭い代わりに奥行きが長いので、どっこいどっこいといったところでしょうか。
カタログスペック、充電容量、本体充電時間などのデータを取って、近似機種との比較表を作成しました。
容量実測値は、ルートアールのRT-USBVACを使って計測しました。今買うならRT-USBVAC3QCがオススメ。
負荷としてUSB版の中華爆光LEDライトを最大光量(800ルーメン〜900ルーメンといわれています)で使用。大体1.4Aほどの電流が流れます。放電時間は、このLEDライトを使ったものです。
※表は横スクロールします。
メーカー | 型番 | LEDライト | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | 合計最大電流 | 出力電流調整機構 | 搭載セル容量 | 容量実測値 | 効率 | 重量 | 1g当たり容量(実測値ベース) | 入力電流 | 充電時最高電流実測値 | 充電時間(分)実測値 | 充電時間(時間)実測値 | 1分あたり充電容量(実測値ベース) | 放電時間(分)実測値 | 放電時間(時間)実測値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
cheero | cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version | × | 2 | 3.4A | 3.4A | AUTO-IC | 10050mAh | 6500mAh | 64.7% | 190.0g | 34.2mAh | 2A | 2.2A | 306分 | 5時間06分 | 21.2mAh | 280分 | 4時間40分 |
cheero | cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version | × | 2 | 2.1A | 3.1A | – | 10400mAh | 6520mAh | 62.7% | 258.0g | 25.3mAh | 1A | 1.02A | 442分 | 7時間22分 | 14.8mAh | 282分 | 4時間42分 |
cheero | cheero Power Plus 3 13400mAh | × | 2 | 2.4A | 3.4A | – | 13400mAh | 8010mAh | 59.8% | 245.0g | 32.7mAh | 2A | 1.8A | 403分 | 6時間43分 | 19.9mAh | 344分 | 5時間44分 |
cheero | cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version | × | 2 | 3.4A | 3.4A | AUTO-IC | 13400mAh | 8990mAh | 67.1% | 245.0g | 36.7mAh | 2A | 1.96A | 436分 | 7時間16分 | 20.6mAh | 386分 | 6時間26分 |
「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」は、回路の刷新などからベースモデルの「cheero Power Plus 3 13400mAh」とは性能が異なる、ということがいえます。
特筆すべきは、容量実測値です。効率は搭載セルの容量13,400mAh比で67.1%(8,990mAh)にも達し、ベースモデルより効率が約7%も高くなっています。
一方で、バッテリーが空の状態から充電完了までの時間は7時間16分と、ベースモデルより27分遅くなっています。しかし、容量実測値がベースモデルより980mAhも多いため、1分あたりの充電容量(実測値ベース)は20.6mAhと、ベースモデルより早いペースになっています。
ベースモデルの「cheero Power Plus 3 13400mAh」、旧製品の「cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version」と比較して、今回の「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」は着実な進歩が見られるといえます。
注視したいのが「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」の健闘っぷりです。190gで10,050mAh。実測値が「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」に負けるとも劣らない優秀なものになっています。
恐らくバリエーションの一つとして併売されるものと思いますが、13,400mAhもの容量が必要なければおすすめできる機種です。
AUTO-ICが搭載され、回路が刷新された「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」は、ベースとなった「cheero Power Plus 3 13400mAh」のVersion.2的な位置づけのモデルになっています。
2016年2月23日において直販価格は¥3,980と、「cheero Power Plus 3 13400mAh」の¥3,480より¥500高くなっていますが、容量実測値の差は980mAhと7%もの差になっています。
「cheero Power Plus 3 13400mAh」の購入を検討していた人も選択肢に入れる価値のある、そして「cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version」からのリプレースを考えるなら文句なしにおすすめできるモバイルバッテリーだといえます。