ついに脱獄不要かつAppleが介入不能なテザリング手法が登場
2012/07/21
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2012/07/21
2012.07.21追記: t.freeについてはこちらで。
脱獄していないiPhoneでテザリングを可能とするサービスt.freeが日本国内から登場 | ひとりぶろぐ |
ついに、脱獄不要かつAppleが介入不能と思われるテザリング手法が登場しました。
使用するアプリケーションのインストーラ名から「TetherWeb」とでも呼びましょうか。
以前、App Storeで販売されたテザリング用のアプリケーション、iTetherを開発したチームが開発した新ソリューションだと思われます。
Tether BlackBerry, Tether Android, Tether iPhone | Tether.com |
僕はテザリングのことをブログに書かないポリシーなのですが、Appleが認める手段をうまく使ったテザリング手法なので、禁を破って紹介します。
概略としては次の図のようになります。
接続までの手順は、次の通り。
iPhone上には、何らのアプリケーションのインストールも必要ない、というところがミソです。
Mac版のTetherWebは以下からダウンロードできます。
iPhone for Mac Download | Tether |
PC版(Windows版)のTetherWebは以下からダウンロード。
iPhone for Windows Download | Tether |
ちなみに、Mac版のTetherをインストールしたら、ネットワークが一つ増えました。
TetherWeb使用中、すべての通信は、ここを通してする形になると予想できます。
TetherWebは、一体どういう仕組みになっているんでしょう?
ログインしないと料金が分からず、現在は無料で試すことができないので試していません。従って推測に過ぎませんが、iPhoneのブラウザ上でJavaScriptで作られたテザリング用のサーバを起動しているのでしょう。
iPhoneのブラウザはWebSocketという通信規格に対応しています。WebSocketはHTML5に含まれる標準的な機能です。このWebSocketを使えば、テザリング用のサーバを作るのも不可能ではありません。
なにせ、iPhone上ではブラウザでページを開くだけですから、選択肢は限られます。
これまでの流れから、TetherWebをどうにか止められないかとApple、キャリアが画策することが予想されます。
キャリアの方で何らかアクセスコントロールをしてくる可能性は、Appleが介入してくる可能性より高いといえますが、Webの標準的な機能を使って作ったものにAppleが介入して止めさせるのは、難しいことなのではないでしょうか。
コメントで教えていただきましたが、料金は以下の通りということです。
価格は、初年度15ドル、次年度以降30ドルですね。