解説本シグマDP1 & DP2 Merrillマニュアル (日本カメラMOOK)を購入
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ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
SIGMA DP2 Merrillは驚愕の超高解像度、高画質で気に入っています。
電池は食いますし、いまどきのミラーレス一眼ほど感度は上げられませんけれどね。便利機能も一切無し!
そんな極端なカメラ、SIGMA DP1 & DP2 Merrillのマニュアル本が発売されたので買ってみました。
シグマDP1 & DP2 Merrillマニュアル (日本カメラMOOK)です。
他メーカーのカメラと比較するとユーザーが圧倒的に少ない上に、人に勧められるようなカメラでもないのでDP1 & DP2 Merrillについての情報交換をする機会はあまりありません。
そんなフラストレーションを吹き飛ばすようにDP1 & DP2 Merrillの話題だけで1冊の本になっちゃっているわけですから、買わないわけにいきません。
DP1 & DP2 Merrillの撮影画像が商業印刷物に使われた場合、どのぐらいの見栄えなのか?
そんな問いにこたえるように、巻頭は小澤太一さん、坂崎幸之助さん(アルフィーの)、萩原史郎さん、藤田修平さん、森健児さんによる美しい作例。
女性モデル、志賀高原の樹氷、紅葉、福井のコスモス、フランスの修道院などなど。
A4判見開きでもまだまだ解像しようとするほどの、底知れぬ画質。
山林の木々を遠く見たときの微細なデティールまでも執拗に描き出す、DP1 & DP2 Merrillの実力が再確認できます。
カメラマン全員のセッティングレシピが併せて紹介されていて、参考になります。
解説部の冒頭はマニュアルを読めば分かることが書いてありますが、後半は実践的なことが書いてあり、撮影の指針を与えてくれます。
本書の白眉となる章は、その解説部の後半、ジャンル別撮影術、エンスーの囁き(TIPS集)でしょう。
僕はシャッターボタン半押しでフォーカスロックをかけてからフレーミングするため、フォーカスフレームを使っていなかったのですが、この解説部においてはフォーカスフレームについて何度も言及されており、今度から活用しようと思うに至りました。
室内で物撮りをすることが多いので、フード(食品)の項でやっている、本体とフラッシュとをケーブルでつないで斜めから光を当てるフラッシュ撮影をやってみたくなりました。フラッシュを炊いてF16まで絞って撮影した写真のシャープさ、シズル感がとても魅力的。DP1 & DP2 Merrillは感度をあまり上げられませんから絞ることもできません。フラッシュがあれば、と思います。F16まで絞っても小絞りボケはほとんど起きない模様です。
小絞りボケが怖くてF16まで絞ったことはこれまで一度もありませんでしたが、今後被写界深度を深く取りたい場合、光量が十分取れるときは、大胆に絞ってみようと思います。
このほか、アクセサリ、ドレスアップ、メニューについての詳細解説をするコーナーなどもあります。
役に立ち、読んで楽しく、示唆に富み、表現の幅を広げてくれ、繰り返し読んで知識を自分のものにしたくなる一冊でした。
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