Linux搭載SDカードアダプタCloudFlash CLF-WF01 Rev.2のファームウェア書き換えでPQI Air Card化する
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Linux搭載SDカードアダプタCloudFlash CLF-WF01 Rev.2。
2,480円と安価ながら、面白い製品です。
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ハードウェア的には、旧CloudFlashとPQI Air Cardはほぼ共通のようで、@At_Zamasu_Zansu 氏によれば、ファームウェアの入れ替えで、旧CloudFlashをPQI Air Card化できる模様。
旧CloudFlashがPQI Air Card化できるのなら、CloudFlash CLF-WF01 Rev.2もPQI Air Card化できるんでしょうか?
CloudFlash CLF-WF01 Rev.2を勢い余って二つ買ったので、一つを実験用に回してみました。
PQI Air Cardは、2014年3月現在Amazonで3,102円。CloudFlash CLF-WF01 Rev.2は2,480円ですから、CloudFlash CLF-WF01 Rev.2をPQI Air Card化できるなら、PQI Air Cardを安く買えることになります。(続きは[Read More]から)
CloudFlash CLF-WF01 Rev.2をPQI Air Card化すると何がいいんでしょう?
PQI Air Cardにあって、CloudFlash CLF-WF01 Rev.2にないものがあります。
それは、Hotspot接続機能。
CloudFlash CLF-WF01 Rev.2も、PQI Air Cardも、通常は自身がアクセスポイントとして動作します。
PQI Air Cardは、接続するHotspotをWebで設定。三つ設定でき、上から順に、見つかったものに接続します。
通常モードで起動した後、Connect to Hotspotとある緑色の画像を削除すると、Hotspotに接続しにいくことができます。すなわちインフラストラクチャモードとしても動作するのです。
通常は無線LANの親機として機能するが、子機として、あらかじめ設定した無線LANの親機に接続することもできるといった方が自分には分かりやすいので、そういう表現もしておきましょう。
必要なコマンドはCloudFlash CLF-WF01 Rev.2にも備わっているのですが、なぜかWeb設定画面にHotspot接続のための設定が存在しません。
CloudFlashのSetupタブが以下です。WiFiを起動時にオンにするかどうか、SSID名、セキュリティに関する設定、無線LANのチャンネルの設定ができるようになっていますが、Hotspot接続のための設定項目はなし。
PQI Air Cardの方は、Hotspot接続の分、設定項目が多いですね。
ネットアクセスをするようなスクリプトなりソフトウェアを仕込んで動かす場合、CloudFlashがインターネットにつながっていてほしいですが、Hotspot接続すると、そういうことができるようになります。
以降の手順は、やると保証がなくなります。僕も結果に責任を負いません。自己責任で実行してください。
CloudFlash CLF-WF01 Rev.2と、PQI Air Cardとの間にサポート機種の違いがある可能性があります。CloudFlash CLF-WF01 Rev.2をPQI Air Card化することによって、使えていたものが使えなくなる可能性もあるでしょう。
CloudFlash CLF-WF01 Rev.2のPQI Air Card化の方法は、極めて簡単です。
PQI Air Cardの公式ページ、ファイルダウンロードのコーナーへ。
「ドライバ/ファームウェア>ファームウェア更新手順」と「ドライバ/ファームウェア>Air Cardファームウェア_V147」をダウンロード。
2014年3月時点では、「20130204092726001.pdf」と「20130204092611001.zip」の二つです。「Air Card 2 Firmware update Ver303 (for blue Case)」ではないので注意してください。これは現時点では未発売の機種用のファームウェアです。
後は、「20130204092726001.pdf」の手順に則って進めるだけです。
ファイルが消えても問題ない状態にしてから、デジカメにMicroSDHCカードを挿したCloudFlash CLF-WF01 Rev.2を挿入。カードフォーマット。
フォーマットを済ませたMicroSDHCカードを挿したCloudFlash CLF-WF01 Rev.2をパソコンに接続。
「20130204092611001.zip」を解凍し、CloudFlash CLF-WF01 Rev.2のルートディレクトリに、解凍したファイルをコピー。
取り出しのための操作をし、いったんパソコンからCloudFlash CLF-WF01 Rev.2を取り外し。10秒数えて、再接続。
アップデートの処理が走るはずなので、3分待ちます。
アップデートがうまくいっていれば、SSID「PQI Air card」が見えるようになるはずです。
接続し、Webブラウザで192.168.1.1に接続すると、あんれまあ! PQI Air CardのWebページに変わってしまっています! CloudFlashのPQI Air Card化は、アッサリ成功しました。
ただ、確かにWebインターフェースまでPQI Air Card化されているものの、OS X用Safariでは、その変更がうまく反映されない状態でした。ゆえに、Chromeで確認しています。
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PQI Air CardにはHotspot接続機能があるわけですが、毎回緑画像を削除する必要があって面倒です。Linux搭載のメリットを生かし、インフラストラクチャモード移行を自動化してみます。
まずは、Webから接続先のHotspotを設定。「Submit All」ボタンで保存します。
PQI Air Card / CloudFlashは、MicroSDHCカードのルートディレクトリに置いてあるシェルスクリプト、autorun.shを起動時に自動実行します。ここにインフラストラクチャモード移行のためのコマンドを記述しておきます。
テキストエディタでautorun.shを作成(改行はLFに)し、それをMicroSDHCカードのルートディレクトリにコピーです。
#!/bin/sh # もしうまくつながらなかったらsleepの数字を増やす sleep 5 # 以下スクリプト本体 ifconfig mlan0 down /usr/bin/w2 # sleep disable kcard_cmd -s 0
これをデジカメに挿入し、デジカメの電源をオン、しばらくしてからルータのDHCPテーブルを確認したところ、PQI Air Card化CloudFlashにIPアドレスが振り出されていました。
telnetで振り出されたIPアドレスに接続してみたところ、接続できました。
インチキPQI Air Cardですが、PQI Air Cardらしくちゃんと使えますね。
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