「cheero Power Plus 3 10050mAh」cheero出世作の正統後継機登場
2016/07/14
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2016/07/14
本日2016年7月7日12:00PMより、cheeroからモバイルバッテリーの新製品「cheero Power Plus 3 10050mAh」(CHE-072)が発売になりました。
10,050mAhなのに重さは192g。旧世代の10,000mAhクラスのモバイルバッテリー290g前後の重量と比較すると、100g(34%)も軽くなっています。
直販価格は2,480円(税込)。cheero伝統の10,000mAhクラスの新製品が「Power Plus 3」シリーズ直系のラインナップに登場です。
カラーバリエーションはホワイトのみ。
「cheero Power Plus 3 10050mAh」は、その名の通り10,050mAhの容量を持ったモバイルバッテリー。Panasonicの最新鋭・高容量の3,350mAhのセルを使用し、従来の10,000mAhクラスのモバイルバッテリーに伴う「デカ重感」を払拭。
在来の10,000mAhクラスのユーザーにこそ、手にしてほしい一品です。
10,000mAhクラスといえば、cheeroの知名度を飛躍的に高めた名機「cheero Power Plus」と同クラス。この進化ぶりは、初代から使う人に特別な感慨を与えるでしょう。
10,000mAhは、iPhone 6sを4回フル充電可能な容量に相当します。
容量 | 充電可能回数 |
---|---|
3,350mAh | 約1回 |
5,200mAh | 約2回 |
6,700mAh | 約2.5回 |
▶︎ 10050mAh ◀︎ | 約4回 |
13,400mAh | 約5回 |
20,100mAh | 約7.5回 |
今回の10,050mAhの登場で、cheero Power Plus 3シリーズのラインナップが、グラデーションのように穴のないものになりました。
出力は2ポート。最大出力電流は2.4A。出力電流を接続機器に応じて自動調節するAuto ICに対応。
入力は2Aで、入出力共に2Aそろった最新のスペックとなっています。
「cheero Power Plus 3 10050mAh」とスペックが非常に似通っている同社のモバイルバッテリーに、既発売の「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」があります。
いずれもPanasonic製の高品質な3,350mAhのセルが3本使われているのは変わりません。
2機種の内容はほぼ同じといっていいのですが、大きく違うのはその価格。
価格差は1,170円にもなります(2016年7月7日現在)。ほぼ同じものなのに、これだけ値段が違うのです。
メーカー | 機種 | 価格 |
---|---|---|
cheero | cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version | 3,650円 |
cheero | cheero Power Plus 3 10050mAh | 2,480円 |
Anker | Anker PowerCore 10000 | 2,499円 |
cheeroの好敵手、Ankerの同クラスの製品に位置付けられる「Anker PowerCore 10000」がこの価格帯ゆえに、価格を合わせてきているのですね。
つぶさに見ていくと、「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」と「cheero Power Plus 3 10050mAh」との間には、出力電流に1Aの差が付いています。
※スマートフォンなどでは、表は横スクロールします。ただし、In App Webブラウザーでは不動作の場合があります。
メーカー | 型番 | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | 合計最大電流 | 出力電流調整機構 | 搭載セル容量 | 重量 | 入力電流 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
cheero | cheero Power Plus 3 10500mAh | 2 | 2.4A | 2.4A | AUTO-IC | 10,500mAh | 192.0g | 2A |
cheero | cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version | 2 | 3.4A | 3.4A | AUTO-IC | 10,050mAh | 190.0g | 2A |
これが何に起因するものなのかは分かりませんが、回路の方でコストダウンを図っているのかもしれません。
出力電流の差1Aが価格差1,170円になっているわけです。それ以外に、本体充電にかかる時間にも差が付いています。カタログスペック上で1時間30分の差。後出のベンチマークでも、この差は現れています。
※スマートフォンなどでは、表は横スクロールします。ただし、In App Webブラウザーでは不動作の場合があります。
品名 | cheero Power Plus 3 10500mAh | cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version |
---|---|---|
型番 | CHE-072 | CHE-066 |
内蔵バッテリー | リチウム・イオンバッテリー | |
容量 | 10,050mAh/3.6V(36.18Wh) | |
サイズ(本体) | 92mm × 62mm × 23mm | 95mm × 62mm × 22mm |
重量(本体) | 192g | 190g |
本体充電時間 | 約6時間30分(別売り2Aアダプタ使用の場合) | 約5時間(別売り2Aアダプタ使用の場合) |
使用回数 | 500回まで | 約500回 |
出力 | DC5V/2.4A(合計)USB × 2ポート(Auto IC機能付き) | DC5V/3.4A(合計)USB × 2ポート(Auto IC機能付き) |
入力 | DC5V/2A max |
実容量と本体充電時間のベンチマークを取り、cheero歴代のレジェンドとも比較してみました。
負荷としてCREE XML-T6搭載爆光LEDライト、計器としてRT-USBVACを使用。
「cheero Power Plus 3 10050mAh」への充電に使ったACアダプタは、「cheero Energy Plus」に付属の2Aのものです。
※スマートフォンなどでは、表は横スクロールします。ただし、In App Webブラウザーでは不動作の場合があります。
メーカー | 型番 | 価格 | 1円当たり容量(実測値ベース) | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | 合計最大電流 | 出力電流調整機構 | 搭載セル容量 | 容量実測値 | 効率 | 重量 | 1g当たり容量(実測値ベース) | 入力電流 | 充電時最高電流実測値 | 充電時間(分)実測値 | 充電時間(時間)実測値 | 1分あたり充電容量(実測値ベース) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
cheero | cheero Power Plus 3 10500mAh | 2,480円 | 2.50mAh/円 | 2 | 2.4A | 2.4A | AUTO-IC | 10500mAh | 6190mAh | 59.0% | 192.0g | 32.2mAh | 2A | 1.82A | 378分 | 6時間18分 | 19.9mAh |
cheero | cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version | 3,650円 | 1.81mAh/円 | 2 | 3.4A | 3.4A | AUTO-IC | 10050mAh | 6500mAh | 64.7% | 190.0g | 34.2mAh | 2A | 2.2A | 306分 | 5時間06分 | 21.2mAh |
cheero | cheero Power Plus 10000mAh | 2 | 2.1A | 3.1A | – | 10000mAh | 6490mAh | 64.9% | 250.0g | 26.0mAh | 1A | 659分 | 10時間59分 | 9.8mAh | |||
cheero | cheero Power Plus 2 10400mAh | 2 | 2.1A | 3.1A | – | 10400mAh | 6300mAh | 60.6% | 290.0g | 21.7mAh | 1A | 620分 | 10時間20分 | 10.2mAh |
「cheero Power Plus 3 10500mAh」と「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」との比較では、効率、本体充電の時間などで「cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version」の方が優れています。
しかし、1円当たり容量(実測値ベース)という指標で見た場合のコストパフォーマンスは、「cheero Power Plus 3 10500mAh」の方が圧倒的にいいですね。
世代の古い「cheero Power Plus 10000mAh」、「cheero Power Plus 2 10400mAh」との比較では、歴然とした世代の差を感じるのではないでしょうか。
やや実容量では「cheero Power Plus 3 10500mAh」の方が少なくなっていますが、「cheero Power Plus 2 10400mAh」と「cheero Power Plus 3 10500mAh」とでは重さの差が約100g!
本体充電に10時間59分かかった「cheero Power Plus 10000mAh」との比較では、「cheero Power Plus 3 10500mAh」は半分の時間で充電できるようになっています。
モバイルバッテリーの進化は日進月歩ですね。
ライバルAnkerの売れ筋機種「Anker PowerCore 10000」との比較を見てみましょう。
「Anker PowerCore 10000」が約180g、「cheero Power Plus 3 10050mAh」の方は192gと、軽さは「Anker PowerCore 10000」に譲ります。
その代わり、出力ポート数では1対2で2ポートある「cheero Power Plus 3 10050mAh」の方が勝ります。
価格は少し「cheero Power Plus 3 10050mAh」の方が安い。容量が10,000mAhあると2ポート欲しい場合が多いのではないでしょうか。その代償としての重量差約12gが受け入れられるかどうかでしょう。
※スマートフォンなどでは、表は横スクロールします。ただし、In App Webブラウザーでは不動作の場合があります。
メーカー | 型番 | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | 合計最大電流 | 出力調整機構 | 搭載セル容量 | 重量 | 入力電流 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
cheero | cheero Power Plus 3 10500mAh | 2 | 2.4A | 2.4A | AUTO-IC | 10500mAh | 192.0g | 2A |
Anker | Anker PowerCore 10000 | 1 | 2.4A | 2.4A | PowerIQ VoltageBoost |
10500mAh | 約180g | 2A(未確認) |
軽さと容量のバランスに優れ、コストパフォーマンスも抜群の「cheero Power Plus 3 10050mAh」をぜひ体感してみてください。
僕のように、モバイルバッテリーに対して「使い切るかどうかは置いておいて、ざっくり10,000mAhは最低限」、という持論を持っている人には最高の選択肢の一つです。