折りたたみ自転車BROMPTONといっしょに初めて飛行機に乗ってみた!
2016/12/19
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2016/12/19
もくじ
しまなみ海道を走るため、折りたたみ自転車BROMPTONを携えて飛行機で広島入り。
初めての飛行機輪行を経験しました。
ひとりぶろぐ » しまなみ海道サイクリングの拠点として最高のホテル、 Onomichi U2 内 HOTEL CYCLE に泊まってきた
既に先人が切り拓いた道があり、それを踏襲するだけなのですが、結構緊張しました。
BROMPTONで飛行機に乗ってきたよ〜[飛行機輪行の時にしたこと]
沖縄行き飛行機輪行の準備・2013冬 | Less than 5 percent
いろいろと無知だった自分。無知だった自分へのメモ的に、今回の経験を記しておこうと思います。
息を吸ったら吐きましょうレベルのことを書いていますが、当人至ってマジメですので呆れないでください。(続きは[Read More]から)
機内には、いかにたたむと小さかろうが、BROMPTONを手荷物として持ち込むことができません。
バカに襲い掛かる最初の試練!
BROMPTONを機内に持ち込めないのでは、飛行機輪行もまたなしえないのかと目の前が真っ暗になりますが、貨物室に入れてもらうことはできます。
お預かりする手荷物について/手荷物について│航空券│ANA国内線
貨物室に入れて運んでもらうため、搭乗前に手荷物カウンターへ出頭して、BROMPTONを託すことになります。
エコノミークラスだと無料で貨物室への積載で運んでもらえる手荷物は20kgまで。20kgを超すBROMPTONは恐らく存在しませんから、まず間違いなく無料で載せてもらえます。
自転車に乗る前に知っておきたいこと (8) 有料・無料、形状・重さに可否まで! 飛行機輪行は航空会社で事情が変わる | マイナビニュース
サイズにも制約がありますが、たたんだBROMPTONならノープロブレム。
ちなみに、僕のBROMPTONにはリアキャリア、キックスタンド、アクセサリーホルダー、Extendable Easy Wheelsが付いていてBROMPTONとしては重い方ですが、それでも13kgなので20kgまではまだ余裕があります。
ひとりぶろぐ » 折りたたみ自転車BROMPTONにキックスタンドを取り付けてみた
ひとりぶろぐ » BROMPTONに、輪行時横転しづらくするBIKEfun’s Extendable Easy Wheelsを導入
手荷物カウンターで自転車を預け、到着空港の手荷物受け取り所で破損した自転車を受け取るハメになった先人は数知れずのよう。
「飛行機 輪行」でググると、そういう話がワンサと出てきます。
手荷物カウンターで預ける前に、余計なトラブルに巻き込まれないよう、
この辺をやっておくのがセオリーと言われますが、
こうした無精の考えから、緩衝材の使用も空気圧の調整もやらずに預けてみることにしました(蛮勇)。
タイヤの空気圧の件は、元々6気圧かけており、上空でも0.2気圧程度相対的に上がるだけということ。
BROMPTONに装着されているタイヤは100PSI≒6.89BAR≒6.89気圧まで上げてもOK。シュワルベ コジャックが装着されている車種なら115PSI≒7.92BAR≒7.92気圧までOK。
上空でも6.2気圧にしかならないことになり、問題ないものと判断しました。
ただし、先人の知恵で取り入れたこともあります。それは、
この三つです。
クランプとは、BROMPTONの折り畳み時に締めたり緩めたりする、二つあるアレですね。
クランプはクラッシャブルパーツになっていて、壊れやすく作られています。車体に大きな力がかかったとき、ここが先に壊れることで、フレームにダメージが行かない設計になっているということです。
壊れやすいクランプをあらかじめ外しておけば、破損のリスクが低減されるわけです。
取り外すと紛失のリスクが飛躍的に大きくなります。マヌケな事態を招かないよう、外したクランプは、カバンの一番底に入れておきました。
手荷物として預けた物品が航空会社の過失によって破損した場合、支払われる賠償金は15万円が上限になりますが、それより高価な手荷物である場合、預ける際に価格を申告することができます。
それによって賠償金の上限が上がりますが、輸送料も上がります。差額分を従価料金として支払うことになります。
これを支払っておくことで取り扱いが丁寧になるということです。
賠償してもらうことを期待して従価料金を払うのでなく、「大切に扱ってね」というサインを出すために従価料金を払うのです。
手荷物カウンターで預けた荷物は、到着空港の手荷物受け取り所のベルトコンベアーで受け取りますが、ここへのプロセスで乱暴な扱いが生じることがあるようです。
「手渡しで」と依頼すると、ベルトコンベアーには乗せられず、扱いが丁寧になるようです。
ちなみに、ANAでは従価料金を申し出ると、自動的に手渡しになりました。
こちらのページを見ると、分解しても大きい自転車はそもそもベルトコンベアーに乗りにくく、手渡しになるようです。
たたんだBROMPTONは大きなスーツケースよりは小さいですから、手を打っておかないと、やっぱりベルトコンベアーに乗せられてしまいそうですね。
「養生はしない」が今回の僕の選択ですが、純正ペダルのままだったら、折りたたみできる左ペダルには靴下などをかぶせて養生していたと思います。
養生しなければ、たたんだペダルがフレーム側に倒れ込んで、ペダルのギザギザでフレームが傷付くこと請け合いです。
実際には、ペダルは純正のものから取り外し可能なものに変えているのでやりませんでしたが。
ひとりぶろぐ » 折りたたみ自転車BROMPTONにビンディング装備を取り入れてみた
ひとりぶろぐ » 登坂が楽に!BROMPTONの外装3速化キットTi parts workshop BTP-28Aを導入
手荷物カウンターでBROMPTON含む手荷物を受け付けしてもらうためには、ANAの場合、手続きのためにANAマイレージカード、おサイフケータイ、eチケットお客様控のいずれかに記載の2次元バーコードが必要。
手荷物カウンターに行く前に、eチケットお客様控の発券を済ませ、それを手続き時に提示しました。
eチケットお客様控を手荷物カウンターで受付担当者に渡し……。
続いて、BROMPTONを重量計に乗せる。クランプはあらかじめ外して、手荷物として機内に持ち込むカバンに入れておきました。自転車であることを強調するため、また持ち手として使ってもらうため、輪行カバーからあえてサドルを出しました。
それ以外は、電車での輪行と同じです。
そして、ここで「従価料金でお願いします。価格は20万円です!受け取りは手渡しでお願いします!」と元気よく依頼しました。
20万円 – 15万円 = 5万円分の従価料金は50円。
1万円につき10円の計算ですね。それを支払う。
20万円? これまでBROMPTONに使った金額は……ウウッ頭が……。
係員に、「自転車を入れる箱があるそうですが、そういうものに入れてもらうわけにはいきませんか?」と聞いたところ、「自転車が入るサイズの箱はありません。プチプチを巻いておきましょうか?」と言われましたので、緩衝材の用意はあるようですね。今回は「それにはおよびません」と断りましたが。
羽田空港と広島空港で従価料金を申し出たときの係員の方の対応がいずれもぎこちなかったので、扱い量は少ないのでしょう。少し時間に余裕を見た方がいいかもしれません。
手続きが済むと、BROMPTONは貨物室への搭載のために係員の手に渡り、手荷物預かり証と、従価料金のチケットが手元に残ります。
係員に託されたBROMPTONの行く末が心配になりますが、しばしの辛抱です。
到着空港の手荷物受け取り所。BROMPTONは手渡しになるので、ベルトコンベアーには流れてきません。
ベルトコンベアーの脇の、手渡し品受け取り所のところでBROMPTONを発見!
係員に預かり証を渡し、照合の後に無事受け取れました。
BROMPTONには、手渡しの札と、コワレモノの札が取り付けられていました。
空気圧を下げませんでしたが、タイヤはパンクしませんでしたし、車体にも異常なし。
行き帰り同じことをやりましたが、特に問題なしでした。
これをもってすべてのケースで問題がないことが保証されるわけではないとは分かっていますが、無精をしたなりのリスクの影響を被ることなく、無事、初の飛行機輪行をこなすことができました。
国内線はそもそも扱いが丁寧だということですが、海外だと自転車が破損するような扱いに遭うことが少なくないようです。
海外の場合は、無精をしたら、しっぺ返しを食らってしまうでしょう。万全を期してキャリングケースと緩衝材の利用を考えておいた方がよさそうですね。
BROMPTON ブロンプトン B-BAG |
旅先でのトラブルに備え、様々な工具を携行していますが、工具の機内への持ち込みは、それが刃物でなくとも厳しいチェックが入ります。
工具は、手荷物カウンターで預けるバッグの中に入れておかないと、取り上げられて破棄されかねません。注意が必要です。
逆を言うと、手荷物カウンター経由で貨物室に入れられるバッグに入っている工具はお咎めなしということです。
機内に持ち込む手荷物が別にある場合は、それを入れるバッグと、手荷物カウンターで預け、貨物室行きにする手荷物を入れるバッグの二つが必要ということになりますね。
パンク修理キットのゴムのりは持ち込み御法度の揮発性の接着剤なので、これは取り上げられてしまいます。
飛行機輪行の場合は、ゴムのりの不要なイージーパッチを持っていくしかありませんね。
できるだけ荷物を軽くしたいところですが、交通の便が悪い旅先でのトラブルは嫌なものなので、パンクへの対策を主眼に置いた工具、パーツを携行しました。
BROMPTONのホイールはクイックリリースではないので、ホイールを外すために15mmのレンチが必要です。BROMPTONは15mmのレンチを1本持っていれば、前後どちらのホイールも外せます。
ホイールを外さずにパンク修理をするのは、難しくて僕には無理。
パンクした場合の修理は、予備チューブへの交換で済ませます。僕は仏式バルブのものに変えてあるのでコレを使います。箱から出して、サランラップに巻いて持っています。米式バルブだったら「SCHWALBE(シュワルベ) 16×1.35、16×11/4、18×1.25用チューブ 米式バルブ 4AV」ですね。
僕のBROMPTONは2013年前期モデルで、リムがダブルウォールになっていてタイヤのビードを出すのが素手でも簡単。よって、タイヤレバーは持っていません。2012年モデルまでのBROMPTONなら、タイヤレバーも持っていた方がいいですね。
パンクは連続して起こることがあります。チューブ交換をしてなおパンクした場合に備えて、パンク修理パッチも持っています。ゴムのりを使うタイプの方が信頼性が高いですが、飛行機には持ち込めないので、イージーパッチになります。
直近でリムテープずれによるインナーパンクが発生したので、これを一巻き持っていきました。
パンクによって、チューブのみならず、タイヤまで裂けることがあります。裂けたタイヤに応急処置できるのがタイヤブート。理想はタイヤも予備を持つことです。
フォールディングタイヤという、折りたためるタイヤがあるので、それを持つのが理想です。BROMPTONで使えるものとしては、ケブラービード版のシュワルベ コジャックがあります。シュワルベ コジャックにはワイヤービード版がありますが、こちらは安価なものの、折りたためません。
乗っていると、各部のネジが緩んで部品が脱落しかかったりします。特に、サードパーティーのパーツが危ない(笑)。
緩んだネジを締める工具を持っていかないとハマったりします。リアを外装3速に改造したばかりなので、その調整の必要が発生するかも? といったことも考えていました。
共締めしたリアキャリアの存在によって後輪のブレーキ部分がよく緩むので、10mmのレンチを持っています。
作業の快適性の確保のため、ウエスを2枚、手袋を2組持っています。