BROMPTONで奥武蔵グリーンラインを走ってきた
2016/12/19
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2016/12/19
もくじ
最近は自転車系のブログを購読したりしなかったりしています。中でも、よく目を通しているのがNasco! blog。
埼玉にお住まいで、夫婦で自転車活動をしてらっしゃる方のブログ。ランドナーとロードバイクをペアでお持ちで、写真がまたいい。
活動を興味深く見ているのが奥武蔵自転車旅行社。ブログも購読しています。
最近秩父の東、国道254号と国道299号に挟まれたエリアに興味があり、その辺りを拠点の一つとしている上記2ブログに注目しているのですね。
このエリアでサイクリストに人気のコースが、奥武蔵グリーンライン、奥武蔵ファームライン。
国道299号(西武池袋線/西武秩父線)と八高線に囲われた奥武蔵の山々の、稜線に沿って走る林道が、サイクリングコースとして人気があるのです。標高800メートルにも及ぶ高所を縫うように蛇行する奥武蔵グリーンライン、奥武蔵ファームライン。
ちょうど、Nasco! blogの最新エントリでグリーンラインの地図が再掲されていました。
なす子さん作成の奥武蔵グリーンラインの地図、完成度が高いと思ったら、お仕事がデザイナーなのだそうです。
2014年5月24日、今回は、奥武蔵グリーンラインを走ることに。(続きは[Read More]から)
奥武蔵グリーンライン、南側の入り口からほど近い、JR八高線・毛呂(もろ)駅で降りるつもりが、つなぎが悪く東武越生(おごせ)線・武州唐沢駅で降車。
輪行だと、少し予定が狂っても修正が簡単なのがいいですね。
初めて降りる駅で自転車を展開するワクワクは、何度輪行しても色あせません。
今回は、東武越生(おごせ)線・武州唐沢駅から埼玉県道186号を経て奥武蔵グリーンラインへ。白石峠から埼玉県道172号大野東松山線に入り、小川町駅へ。地図の表示を「写真」にしてもらえば分かる通り、山ン中です。緑しかありません。
リアに入れた19Tと、ビンディングの助けがなければ押し歩きしていたでしょう。
ひとりぶろぐ » 折りたたみ自転車BROMPTONにビンディング装備を取り入れてみた
ひとりぶろぐ » 登坂が楽に!BROMPTONの外装3速化キットTi parts workshop BTP-28Aを導入
埼玉県道30号から埼玉県道186号へ折れると、みるみる山に囲まれます。また、のどかな田園風景に。
田園風景が途切れると、両側を山で挟まれた鎌北湖に続くのぼり坂に。
すぐに鎌北湖着。農業用貯水池として昭和10年に完成した人造湖とのこと。
鎌北湖沿いに進むと、林道権現堂線の案内看板が。いよいよ奥武蔵グリーンラインに入っていきます。
権現堂公会堂の十字路を左に折れていくと、林道権現堂線。
ガードレールのない場所がありますが、林道とはいっても全線舗装路となっています。舗装の状態もよく、非常に走りやすい。ただし、ブラインドコーナーの向こうに落石、という場所もよくあるので油断禁物です。奥多摩周遊道路ほどでないものの、転倒したバイクが残した傷跡が路面に残されているのもよく見ました。
しばらく行くと、鎌北湖から別ルートで上がってきた奥武蔵自然歩道と交差しました。ハイキングでも来たいですね。
鎌北湖, ユガテ, 鎌北湖を訪ねる道|ハイキングマップ(奥武蔵エリア)
次第に山深くなっていき、檜林が目立つようになってきます。
最初のランドマーク、北向地蔵到着。
既に午後ということもあり、あまり人とすれ違うことはないものの、交差するハイキングコースから出てきたハイカーと北向地蔵で遭遇。北向地蔵は、男女の縁を取り持つ縁起地蔵としても知られているそう。
奥武蔵グリーンロード。ランドマークとランドマークの間は、こんな雑木林か、
あるいはこんな檜林の中を行く眺望や特徴のない地味な景観が続くので、以降割愛します。後から写真を見ても区別がつかない(笑)。
北向地蔵から一本杉峠の途中の、前述の地味な風景の合間に、突如として現れる巨岩、天文岩。
代わり映えのしない風景から一転して現れるのでびっくりします。
二つの巨石が合わさったようになっており、中に人が入れる空間がある模様。天文学者の千葉歳胤が、この大岩窟の中で数学、暦法、天文について独学したそう。
いい調子で走っていたところ、ナビを受け持つiPhone 5sのバッテリー残量が20%を切る事態に。cheero Power Plus 2を接続しているのにおかしい。精査すると、Apple純正Lightningケーブルの断線と判明! 山の中でナビなし状態に追い込まれるのか!?
しかし、こんなこともあろうかと、修理道具入れのポーチにHanyeTechのパチもんLightningケーブルを入れてあったのです。
パチもんケーブルと交換して事なきを得ました。また補充しなければ。Appleに持っていったら断線したLightningケーブルを交換してくれるんだったかな。
奥武蔵グリーンラインに入ってから初めての山上集落を通過。ひときわ高い石垣の上が開けているようなので、自転車を停めてのぼってみることに。
そこは焼け跡でした。炭化した木材が散乱しており、生々しい。こんな山の中で火事が起きては、全焼は免れないのでしょうね。
本堂が焼け落ち、基礎しか残されていない敷地の隣に、このお寺によって守られてきた墓地が残され、寂しそうでした。
ストリートビューには、かつての姿が残されていました。
宗林寺近くの、素敵な山上集落。ここをおりていくと、東吾野駅に出られるそう。こういう山上集落に出会うと、ここでの生活はどんなものなのか、どういう仕事に就いたら暮らせるのか。そんなことに思いを馳せてしまいます。
奥武蔵グリーンラインのハイライトの一つ、顔振峠に到着。
茶屋が密集するだけあって非常に眺望がよく、遠く見える谷間の民家の存在から、299号と西武秩父線のある辺りが見通せていることが分かります。
既に廃墟と化している不動茶屋脇の展望台からの眺めもまたよし。
不動茶屋は閉店してかなり経っているようですね。
飯盛峠まで来ると、いよいよ終盤に差し掛かった雰囲気。
これまでの、国道299号側に開けたビューポイントとは逆に、八高線側に開けたビューポイントとなる刈場坂峠の駐車場。
車を停めたドライバー同士が、この日見られるという流星の話をしていました。堂平天文台も近くにありますし、星を見にくるのにいい場所かもしれないですね。
午後3時から奥武蔵グリーンラインに入るという、超重役ヒルクライムをかましたので、刈場坂峠の時点で午後6時30分を回っていました。大野峠〜高篠峠〜白石峠とサクサククリア。
ときがわ町を貫く埼玉県道172号大野東松山線に入るとどっぷり暮れたので、中華ライト用ワイドアングルレンズのテストがてら、暗闇の山道をくだる。
ひとりぶろぐ » 配光パターンをワイド化!CREE XML-T6搭載LEDライト(中華ライト)アップグレード用ワイドアングルレンズ
最後の幾霜山付近のダメ押しののぼりが地味に辛かったです。すっかり暮れてしまって、ときがわ町の景観が楽しめなかったのは残念でしたが、以前走った国道299号をはるか下に見下ろす奥武蔵の山々の稜線の上を走る体験は、なかなかのものでした。
ひとりぶろぐ » BROMPTONで飯能〜秩父まで輪行サイクリング
BROMPTONよ、今回もいい旅をありがとう。