激安なのに1200ルーメン!CREE XML-T6搭載超高輝度自転車用LEDライトを買ってみた
2016/05/24
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2016/05/24
もくじ
ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
BROMPTONを買ってからというもの、休日はBROMPTONを電車に乗せて郊外に出かけることが多くなりました。
ひとりぶろぐ » イギリスの折りたたみ自転車BROMPTON購入を決断した2本の動画
寝坊でスタートが遅い僕の生活パターンだと、日没後も絶賛自転車運転中ということが多く、LEDライトが手放せません。
自転車用のLEDライトとしては、180ルーメンのBlackburn Scorch 1.0を使っています。
ひとりぶろぐ » これで夜道も安心!自転車用高輝度LEDライトBlackburn Scorch 1.0をハイモードで20時間点灯させる装備
この手のLEDライトとしては比較的珍しいUSB充電式で、また、動作保証外ではありますが、USBから給電しながら使えるという希少性の高い動作をすることが選択のポイントでした。USB充電式のLEDライトは、充電中動作不能のものが多いのです。
Blackburn Scorch 1.0は最高輝度で1.1時間しか電池が持ちませんが、USBバッテリを持っていればいつでも充電できるし、充電しながらでも使えるので電源上の不安がないのです。
Blackburn Scorch 1.0を特に不便なく使っていましたが、Blackburn Scorch 1.0が180ルーメンなのに対し、上を見ると1,000ルーメンを超える輝度のものがあって気になっていました。
Amazonを「CREE XML-T6 自転車」で検索すると出てくるLEDライト群。
おおよそ値段が3,000円台で、1,200ルーメンを誇る似たようなLEDライトがたくさん出てきます。
これが今一番ホットな、いわゆる中華ライトのようです。中華ライトとは、中国製のLEDライトのこと。恐らくシンセンで作られているものです。実質同じ製品であろうものが、メーカー名なし、なおかついろいろな名前で売られているという、中国の工業製品によくありがちなもの。安価でハイスペックですが、どこかうさん臭さが残ります。
中華ですが、1,200ラーメンじゃないですよ。ルーメンですw
CREEはLEDチップで世界的に有名な米国のメーカー。CREE XM-LはCREE社製シングルチップLEDのこと。
Cree Component XLamp XM-L LEDs
T6は、Flux Binのことで(?)700mAの電流を流したときに280ルーメン〜300ルーメンで発光するそう。中華ライトはCREE XM-Lに最大2,800mA電流を流しており、このとき以下の数式が成り立ち、最大1,200ルーメンの明るさで発光するという具合です。
2,800mA / 700mA * 300ルーメン = 1,200ルーメン
中華ライトと言うと眉唾で見てしまいますが、LEDチップに限っていえば名の知れたメーカーの最新のものが使われています。
中華ライトの代表例を二つ挙げておきます。一つは、スイッチがライト本体の後部に一体になったもの。もう一つが、スイッチがライト本体と独立したもの。
ひとりぶろぐ » 配光パターンをワイド化!CREE XML-T6搭載LEDライトアップグレード用ワイドアングルレンズ
下掲の写真は、左がスイッチ独立型のライト本体。右がスイッチ一体型のライト本体。
右の方にはライトの後部にスイッチがあることが分かるかと思います。(続きは[Read More]から)
所有の折りたたみ自転車、BROMPTONで使うつもりなので、手元で操作できるようにスイッチ独立タイプを購入しました。2013年10月現在、4,000円弱の値段でした。
電池容量 | 4400mAh 8.4V |
電池寿命 | 最大(1,200ルーメン)使用時 3~4時間 |
使用光源 | CREE XML-T6 (寿命10万時間) |
梱包内訳 | 本体、バッテリー、ACアダプタ、ヘッド取付用ストラップ、本体固定バンド、スイッチ固定バンド、マニュアル(英文・中文のみ) |
立派なケースを開ける。
左上から右下に、
本機をヘッドランプとして使うときのためのベルト。頭に取り付けて使えます。
ACアダプタ。出力電圧は8.4V、出力電流は1,000mA。充電状態を示すLEDが付いています。
ACアダプタのDCプラグ接写。
本体、スイッチを車体やヘッドランプ用ベルトに固定するときに使う、ゴムバンド。太くて丈夫。
続いてライト本体。
バッテリーに接続するDCプラグから途中でスイッチとライトとに二股に分かれています。
ライト部を後ろから見るとこんな感じ。アルミ合金製の弾丸型シェル。生活防水になっているそうです。
CNC切削後、アルマイト処理をしてあります。なかなか悪くない質感。ハンドルバー固定のためのマウント部分は樹脂製で、ハンドルバーに当たる部分にはゴムが当ててあります。
LEDチップ、CREE XM-Lが見えます。CREE XM-Lの寿命は10万時間。
アルミ合金製なので、落っことしてもそうそう壊れそうにありません。
マウント部にゴムバンドをかけるとこのような感じ。
スイッチも、ライト本体同様アルミ合金製。ボタンにはLEDが組み込まれていて、状態に応じて緑や赤に発光します。
マウント部も、ライト本体と同様の構造。
ゴムバンドをかけるとこんな感じ。
3つの輝度モードがあります。ボタンを1秒以上長押しすると、ライトのオン、オフ、モードを切り替えることができます。以下の表は説明書にあるスペックですが、さっき登場した式とつじつまが合いませんねw
バッテリーからの入力電圧が8.4V〜6Vの場合はボタン内蔵のLEDが緑色に発光し、三つの輝度モードを使い分けできます。
モード | 消費電流 |
---|---|
300ルーメンモード | 1500mA |
900ルーメンモード | 2300mA |
1,200ルーメンモード | 2800mA |
バッテリからの入力が6V以下になると、スイッチ内蔵のLEDは赤く発光。300ルーメンモードでしか動作しなくなります。
モード | 消費電流 |
---|---|
300ルーメンモード | 1500mA |
輝度モードとは別に、ライトがパパパパっと明滅するストロボモードがあります。これは、ライト点灯中にボタンを短く押すと突入。もう一度ボタンを短く押すと、元のモードに戻ります。ストロボモードは1,200ルーメン。1,200ルーメン、2,800mAでの発光は一瞬なので、時平均の消費電流はかなり少なくなると思います。
バッテリーはナイロン製のケースに入っています。
バッテリーケースには平面ファスナー付きのベルトが付いています。
こんな感じで自転車のフレームなどに固定できます。平面ファスナーの位置的に、ハンドルバーにガッチリ固定できるほどキツく締めることはできません。下掲の写真ほどの太さまでが精一杯。
ケース自体も蓋が平面ファスナーで閉じてあり、ベリベリと剥がすとバッテリーが出てきます。
18650型のリチウムイオン充電池を4本直列に束ねたものです。出力電圧は満充電時8.4V。容量は4,400mAh。ライトを最大輝度で3時間〜4時間動作させるものに相当すると取り扱い説明書に記載がありますが、せいぜい1時間半でしょう。
生活防水だという謳い文句ですが、バッテリーには防水性があるようには見えません。雨ざらしにしない方がよさそうです。
本体とバッテリーを接続してみます。
DCソケット(写真上)、DCプラグ(写真下)を接写。
DCプラグには出っ張りがあり、これがDCソケットに引っかかって防水性を確保しているようです。抜き差しすると「キャポッ」と気密性を感じさせる音がします。
キャポッ!
ライト本体とバッテリーを接続すると、スイッチが発光を始めます。このまま3分半ほど放っておくと消えます。ライトとバッテリーを接続している間、ライトを点灯していなくても放電していくようです。長い間使わないときは、ライトとバッテリーを外しておく必要があります。
バッテリーの充電は、バッテリーとACアダプタを接続してコンセントに挿して行ないます。
充電中は、ACアダプタに付いているLEDが赤く灯ります。
充電が進行してくると、それが黄色に。充電が完了すると緑色になります。
中華ライトをBROMPTONに取り付けてみました。
スイッチは右手で操作できる位置に。
バッテリーはハンドルステム部分に取り付けてみました。
BROMPTONの場合、ハンドルステムの途中に折りたたみ時の固定用の突起があり、ここでバッテリーのずり下がりが止まるので都合がいいのです。余ったケーブルはバッテリーの裏側に抱かせて、ベルトで共締めしています。見た目がすっきりしますし、平面ファスナーできっちり固定できます。
ややケーブルがうるさいですが、悪くない見た目。
ライトを取り付けたままBROMPTONを折り畳んでみました。
ライトが正面を向いた状態ではフロントフォークと干渉します。折りたたみ時はライトを少し上に向ければOK。
バッテリーを運転手側に向けたままだと外側に飛び出してしまいます。
これは、クルリと横に回してしまえば大丈夫。
取り付けたままでも、折り畳みに大きな支障はありませんでした。
BROMPTONを離れるときは盗難防止でライトを取り外し、バッグに収納しますので、実際にはバッテリーはバッグに入れて、ライトとスイッチだけをハンドル周りに取り付ける感じかと思います。
固定用のゴムバンドは、ライト本体、スイッチと一体でないため、なくさないように注意を払わなければなりません。
ゴムバンドがなくなってしまったら、固定ができなくなって致命的。
なくさないようにと買ってきたのが携帯ストラップ用のパーツ。100円ショップで売ってました。
先のツメのところを取り外して使います。
これでゴムバンドとケーブルとを結び付けます。パーツを別管理しなくてよくなって大変便利! やっておくべき紛失防止策といえるでしょう。
とりあえず室内ですが点灯してみます。スイッチ長押し1秒を3回で1,200ルーメンの最大輝度モードへ。
サーチライトのような強烈な光です。完全に部屋の照明が負けています。下掲の写真は、明るい室内で撮影したものですが、ライトからの光が強烈で、まるで暗い部屋で撮影したかのようになってしまいました。
手持ちの、180ルーメンの明るさを持つBlackburn Scorch 1.0と明るさの比較をしてみました。
左が、今回紹介している中華ライトの最大輝度1,200ルーメン。右がBlackburn Scorch 1.0の最大輝度180ルーメン。蛍光灯が灯った明るい室内で撮影していますが、中華ライトが放つ光が白飛びしてしまわないぐらいまで絞りを絞って撮影するとこんな感じです。Blackburn Scorch 1.0は、灯りのない峠道であっても不足を感じない明るいライトだ、と思っていましたが、歴然とした差がありますね。
デジカメのISOを1250、絞りをF2.8、シャッタースピードを1/30秒に固定して撮影しました。
配光パターンはスポットライト的で、光束は絞り込まれています。
一番明るい部分は、昼間のような明るさ。
iPhone 5sの標準のカメラアプリで動画を撮影してみました。
不足はありませんが、1,200ルーメンを見た後だと暗く感じます。
明るいのは中央だけのように見えますが、肉眼では周囲もよく見えています。
かように、CREE XML-T6搭載中華ライトの1,200ルーメンモードは、まばゆいばかりに明るい。
これが本当に必要な局面というものは限られていると思いますが、最近夜目が効かなくなってきたので、この明るさで路面の状況がありありと分かるのは、助かるといえば助かります。
しかし、市街地で使ってみて一番感じたのは、自分の存在がはっきりと他にアピールできること。
歩道のないような裏道を走っていると、歩行者がどっちつかずにフラフラ歩いていることがありますが、CREE XML-T6搭載中華ライトを点灯させて走行すると効果テキメン。
ベルを鳴らして注意を振り向けてもらわずとも、歩行者がビクっとしてこちらの存在に気づいてくれます。
また、どちらが脇道か判断が微妙な(いや、もちろん、そのどちらかが一時停止ありですが)十字路で、車と鉢合わせになるようなケース。自転車は大概見くびられて車が飛び出てくるのが常ですが、CREE XML-T6搭載中華ライトを点灯させていると、こちらが一時停止側でも車が警戒してくれるということが、たびたびありました。
また、大きな道路の交差点でも、右直事故になりにくい効能は十分あるものと思います。対向車線の明るいライト=速い車輛(暗いライト=遅い車輛)という判断をするからです。
この中華ライト、防眩性に問題を残しており、ひさしを付ける改造をする人がいるぐらいなので、被視認性が高まるからといって1,200ルーメンモードをところ構わず発動しては迷惑になってしまいますが、これまで自転車だからといって公道上でナメられてきた立場としては、なかなか感動的な体験でした。
こんな不便さがある一方で、その明るさは強烈。ついつい最大輝度の1,200ルーメンモードで動作させてしまう魅力があります。
スイッチ一体型なら2013.10現在3,000円台半ばで買えるので、この明るさを体験するためだけでも入手する価値はあると思います。
ひとりぶろぐ » 配光パターンをワイド化!CREE XML-T6搭載LEDライトアップグレード用ワイドアングルレンズ