SIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrillに10,000mAの外部電源を接続してバッテリー問題を解決 #DP2M #DP1M #SIGMA
2016/12/19
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2016/12/19
2012.10.03追記: 続編を書きました。簡単、安価なのでこちらをおすすめします。
SIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrillに大容量外付けバッテリを接続して無限撮影 | ひとりぶろぐ |
もくじ
SIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrillは最高のコンデジですが、電池が持ちません。
純正の電池が約1,600円と安いので、たくさん買えばとりあえず問題は解決します。
4個買い足して、6個体制にしました。
使うときはいいいのですが、充電時は6個全部充電し終わるまで、世話をしなければなりません。
これがひたすら面倒。充電器を一つ買い足しても、4個体制では2ターン、6個体制では3ターン回さないといけませんから、やはり面倒なのは変わりません。特に旅先で辛いことになるのは目に見えています。
ぜひとも、SIGMAさんには電池を複数本同時、ないしは複数本連続的に充電する充電器を発売してもらいたいものです。
そんな神展開が無いことは分かっています。
無いものねだりをしていてもしょうがありませんので、外部バッテリーを接続しましょう!(続きは[Read More]から)
大容量のバッテリーから給電できれば、SIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrillでガンガン消費してしまったとしても、充電は1回で済みますから「充電面倒臭い問題」を回避できます。
SAC-5というSIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrill用のACアダプタがあります。
SAC-5は、以下のようなアタッチメントを電池の代わりに取り付けることで、外部から電気を供給する作り。
このアタッチメントは途中にプラグがあり、そこで外れるようになっていますから、ここに外部バッテリーを接続できそうです。
ACアダプタの定格は+4.5V / 2A 9W。こんな仕様のバッテリーは持っていませんが、cheero Power Plusという10000mAもの容量を持つ、USB端子の付いたバッテリーをこの間買いました。
【乗るしかない 】話題の10000mAh激安大容量モバイルバッテリーを僕も買ってみた【このビッグウェーブに】 | ひとりぶろぐ |
cheero Power Plusには1Aと2.1AのUSB端子があります。SAC-5の定格に近いのは2.1Aの方ですから、こちらを使うことにして、問題は電圧です。
cheero Power PlusのUSB端子からの出力電圧は+5V。一方で、SAC-5からの出力電圧は+4.5Vなので、0.5V電圧を下げなくてはなりません。
実現のために、Strawberry Linuxが扱っているTPS63060 可変型昇降圧 DC-DCコンバータモジュール(2.5V〜8V)を使うことにしました。
TPS63060 可変型昇降圧DC-DCコンバータモジュール(2.5V~8V) – TPS63060 – ネット販売 |
ここに至る前に、ダイオードの順方向降下電圧を利用した電圧調整をやりました。
具体的には、整流用ダイオードの1N5401をUSBの+5Vのラインに挿入しました。
これで無負荷時に+4.6V程度の電圧だったと思います。
しかし、後述する気絶現象が出たのでやめています。
低降下型ダイオードを使うと大丈夫かもしれませんが、その前にDC-DCコンバータを使った方法で結果が出たので試していません。
整流用ショットキーダイオード(100V1A)1S10: 半導体 秋月電子通商 電子部品 ネット通販 |
@hitoriblog 常時1A程度の使用なら http://t.co/bHs0VMXQ 低降下型ダイオードなら0.5V(1A時)付近なので使えますね。
— ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜 (@mock8989) August 20, 2012
ここでやっていることは、メーカー保証を失わしめる行為であることは元より、弊ブログ主であるmoyashiも安全を保証できません。
このエントリの内容をトレースしたことによって生じた損失を補償できませんので、あらかじめご注意ください。
もし試す場合は、自己責任でお願いします。
TPS63060 可変型昇降圧 DC-DCコンバータモジュール(2.5V〜8V)は基板の状態で納品されますので、これを使えるようにしなくてはなりません。
USBケーブルは充電専用をおすすめします。データ用は、ケーブルをぶった切ったときに、不要なデータ用の線が紛らわしいからです。充電専用なら2本しか線がありませんから、どちらが+5Vかを判別するのは簡単です。
以下のように配線。緑の矢印は、後述の電圧調整用半固定抵抗の位置を示しているだけで、配線とは関係ありません。
TPS63060上の半固定抵抗をドライバーで少しずつ回し、テスターで確認して出力が+4.5V近辺になるようにします。負荷によってはたまに規定電圧より下がってしまうのか、SIGMA DP2 MerrillがSDカードに書き込み中気絶することがあったので僕は+4.6Vに調整しています。しかし、+4.6VはACアダプタの定格より高い電圧なので自己責任です。
2012.09.09追記: +4.6Vでもたまに気絶するので、+4.7Vに調整しました。結局SAC-5の出力電圧といっしょにすることになりました。
ちなみにSAC-5の無負荷時の出力電圧は+4.7Vでした。
MINTIAのケースを開いて、厚さがある方をカッターで加工。
cheero Power PlusからのUSBケーブルを通すスリット、TPS63060を通して1.3φ(外形3.4φ)のプラグに出力するケーブルを通すスリットを作ります。
亀裂が入りやすいので注意してください(入った)。亀裂を避けるために熱した細い金属棒などで溶かした方がいいかもしれません。
ケーブルをホットボンドで固定します。基板は再利用できるようにホットボンドでは固定しませんでした。
MINTIAのケースは溶けやすいので、ホットボンドを均す目的で熱を加える場合は注意してください(溶かした)。
これで出来上がりです。もっとイカしたケースがあったら教えてください。
大事なSIGMA DP2 Merrill / DP1 Merrillに接続する前に、cheero Power Plusの2.1AのUSB端子に接続しているか、1.3φ(外形3.4φ)プラグの内側が+4.5V、外側がGNDになっているか必ず確認してください。
DCプラグにSAC-5付属のアタッチメントを装着。
USB側をcheero Power Plusの2.1Aの方のUSB端子へ。
かさばらないように、ベルトでcheero Power Plusに束縛しました。撮影時の見た目上の観点から、ケーブルを短くまとめています。
SIGMA DP2 Merrillに装着すると、このような感じ。ケーブルを伸ばせば、バッテリーはカバンの中にしまった状態で使うことができます。
自分が試したところでは、TPS63060をパワーセーブモードで動かした場合、またcheero Power Plusの1Aの端子に接続した場合、また、電圧を3.6V程度に低く設定した場合は、SIGMA DP2 Merrillの気絶現象が出ました。
ややテストが甘いので、SAC-5の定格を逸脱しないよう注意しながら、いろいろな条件を試してみるといいかもしれません。
気絶現象とは、SDカードへの書き込み中に突然SIGMA DP2 Merrillの電源が落ちる現象のことです。再度電源ボタンを押すと普通に起動しますが、書き込み中だった画像は壊れています。
参考にしたページ: 価格.com-『外付け大容量バッテリーの試作』シグマ SIGMA DP2 Merrill のクチコミ掲示板
使い始めたばかりで分かりませんが、相当持ちはよさそうではあります。
旅行で連日撮影しまくりといったシチュエーションで、標準のバッテリーを1〜2本使い切ったら、ピンチヒッターとして登場願うのがいいでしょうね。
cheero Power Plusは、本体に付いているmicroUSB端子から充電します。cheero Power Plusへの充電のために、このほかにUSB充電器が必要になります。2Aの出力の充電器がいいでしょう。
充電を開始したら、満充電まで放置できるので楽ですね。
TPS63060は、出力側に何も接続していなくとも10mA〜20mAの電力を消費しています。
cheero Power Plus自体、使わない時は電源スイッチを切るように説明がありますので大丈夫かと思いますが、TPS63060も何も接続していないときでも電力を消費しますので、注意してください。10mA、20mAといえばLED一つぐらいのもんですから、ガタガタ言うほどのものではないですが。
ともあれ、使わないときは、cheero Power Plusの電源を切っておきましょう。
僕が使っているcheero Power Plusでの動作しか確認できていないので、cheero Power Plusをおすすめしますが、何かの事情でそれが嫌だというのなら、2Aが取れるものを選択するようにしてください。
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