寸法のキャリブレーション

KINGROON KP3Sで出力した造形物のサイズが全体的にずれていると感じたら、G-codeのM92でそれを調整することが可能だ。

そのためには、シリアル通信でKINGROON KP3Sと対話的にやりとりができるようにしておくことが前提になる。

以下のページに書いておいた。

M92と同じことは、ファームウェアの設定でも調節できる。

DEFAULT_X_STEPS_PER_UNIT 160 # X軸デフォルトパルス数 (単位:steps/mm)
DEFAULT_Y_STEPS_PER_UNIT 160 # Y軸デフォルトパルス数 (単位:steps/mm)
DEFAULT_Z_STEPS_PER_UNIT 800 # Z軸デフォルトパルス数 (単位:steps/mm)

しかし、試行錯誤を繰り返すことを考えるとシリアル通信経由でやった方がいい。

KINGROON KP3SのEEPROMへの保存ではリセットが恐ければ、シリアル通信経由で調整した数値をファームウェアに設定するという二段構えのやり方もある。

具体的な方法は、KINGROON KP3S向けで書いたわけではないが、以前書いたものがあるので参考にしてほしい。

KINGROON KP3Sでも全く同じように適用できる。

フィラメント吐き出し量のキャリブレーションについては、現在は別の方法を採用している。

実際に出てくるものを見て調整するのが確実だ。

なお、ノズルの移動量がずれているのではなく、樹脂毎の収縮率に原因のあるサイズのずれならば、調整したM92をEEPROMやファームウェアに設定するのは筋違いだろう。

その場合は、造形物のサイズから算出した縮小拡大率から逆算した倍率をスライサーの縮小拡大率として設定すればいいだけだ。